中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

HF Player

 水曜日、上海は晴れ。気温は14度くらいでフツーに戻った。風邪は相変わらず咳や鼻水は出るものの、もう大丈夫なレベルなのでフツーに出社。
 さて、関係ないが最近、結構優れものの iPhoneアプリAndroid版もあるらしい)を見つけたので紹介しよう。ONKYOの HF Playerというアプリなのだが、コレの EQがカナリ良く出来ていて個人的にはかなりハマっている。お陰様で最近通勤時に音楽を聴くのが楽しい毎日。

 iPhoneのプレイヤーアプリ(ミュージック.app)はサスガに純正だけあって iTunesとの連携には必須だし、音もデフォルトで使ってる分には悪くないのだが、このアプリについている EQ(設定>ミュージック>イコライザ)の効きがイマイチ好きになれず、ソースによっては音が潰れたり逆にやたら痩せたりする気がする為(もちろん昔のバージョンに比べればカナリ良くなってるが)あまり良い印象が無くてずっと使っていなかった。
 実は今まで使っていた XperiaiPhoneより優れてる…と思った部分は音楽プレイヤー部分で、Xperiaに付属の Walkmanアプリ(現在は名称が変わってしまったが)に内蔵されていたアップスケールサンプリングの再生機能が非常に良かった。しかしiPhoneに戻ってからこの機能が無いのが気に入らなくて、iアプリでアップスケールサンプリングに対応していてマトモな EQを積んだプレイヤーアプリが無いか探していたのだ。そして、ようやくコレに辿り着いた次第である。
 起動すると最初の一回だけヘッドフォンを選ぶ画面が表示されるのだが、別に ONKYOのヘッドフォンなんて持っていないので『その他』を選ぶ。するとフツーに今まで内蔵されている(iTunesで同期した)ライブラリが表示される。

 『設定』の画面では 48KHzへのアップサンプリングに対応していた。フツーの 44.1Khzの mp3でも 48KHzまでアップサンプリング再生してくれるらしい。iPhoneの内蔵 DACは 48KHzが最大らしいので外部 USBインターフェースを装着しないとそれ以上の周波数は選べないが、それでも入れた時の方が音に『深み』が出る気がする。

 再生画面はフツーにクールにこんな感じ。キャプった時はたまたま Capsuleのモノクロジャケットだったが、この四角い部分にアルバムジャケットがカラーで表示される。

 でも上部の真ん中にある『Equalizer』ボタンを押すと!

 なんと 16,000バンドのイコライザーが出現。「こんな小さな画面でそんなに細かく動かせないじゃん!」と思ったらちゃんと指を置いた場所にアンカーが表示されると共に周波数やdBが表示されるのだ。しかもグラフィックEQと違って左右も引っ張られるのでパラメトリック風に使える。アンカーは新しい場所に触れる毎に増えていき自由にスライドできるが、前後に打った周波数アンカー位置を超えると自動的に消えて前のアンカーのコントロールに引き継がれる仕組み。コレが意外と便利で直ぐに簡単にそれっぽい音が作れる。「デジタルEQなんてどうせフーリエ変換だから音なんか大して変わらないんじゃない?」なんて思ってるそこのアナタ!是非ともちょっとこの EQを試してみてほしい。これカナリ音楽的ですよ!(特に設定画面でEQ品質をHDに設定した時は顕著で Sonnoxのtype3に似た香りすら(ちょっとneveっぽい)する。でも結構CPUを喰うので常にHDという訳には行かないが、SDでも十分音楽的だ) いや別に ONKYOさんからお金もらってる訳じゃないですよ(笑)
 しかも表示はリアルタイムにスペアナのメーターが動いてる上、カーブを上げすぎて全体がクリップすると画面全体が赤く光るので同じカーブのまま全体ゲインを下げれば良い(アンカーじゃない部分をタップしてスライドするとゲイン調整になるのだ)多少赤が点いた位では音は歪んでいる様には聞こえないから、きっとカナリ正確に内部でジャッジしている模様。こりゃ大音量を扱う音響屋としては安心感がある。そして気に入ったEQカーブは自分で名前を付けて、いくらでも保存する事ができるのだ。つまりヘッドフォンや再生機器毎に音を変えてメモリーする事が出来るワケ。
 因みにワタクシが先日購入したイヤフォン SONY XBA-N1は低音がとても豊かなのだが、200Hzくらいが大げさでウルサいので結構大胆にカットして、64Hzを中心とした100以下の重低音部分だけ少し上げて、後はハイエンドの伸びがイマイチなので 10KHz以上をグッと煽っている。いやぁ…コレで聴くと通勤時間の気分がアガるアガる!すげ〜 SUBの効いたデカいホールで音楽聴いてるみたい(笑)
 まぁ一々やらないとは思うけど、音響の現場でポンだしの音源毎に別々の EQとボリュームを設定しておく事だってできるし、現場によってはチャンネルが足りなくて、直接 STバスに繋がってる Tape-inしか空いてなくて BGMにイコライザーをかけられない様な現場でも、コレがあれば BGMだってカナリ良い音で流す事が出来ちゃうんだなー。
 特に音響屋でなくても、無料アプリだし、音楽好きなら弄ってみて損は無いですよ!オススメです!
iPhone版↓
https://itunes.apple.com/jp/app/onkyo-hf-player/id704139896?mt=8
Android版↓
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.onkyo.jp.musicplayer

是非是非!
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