中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

そして無罪モラトリアム

 月曜日、関東地方は曇り。日本一時帰国一日目は病院にて検査である。昔からこのブログをご覧になってる方は既にご存知とは思うが、ワタクシは少々ワケ有って去年の 9月に手術した事もあり年に最低 4回は一時帰国して精密検査を受けなければならないのだ。
 そんなワケで朝 7時過ぎに家を出て湘南新宿ラインに乗って大崎でりんかい線に乗り換える。

 朝 8時過ぎの大崎駅のホームはヒトが多すぎてこぼれそうだった。

 そしてりんかい線に乗って国際展示場駅で降りる。ビッグサイト以外の目的でこの駅を使うヒトは意外と少ない?

 そして向かうは『がん研・有明病院』である。この建物の前に立つと『懐かしさ』と『感謝』と共に『緊張』が走る。今もこれら全ての病室の中で戦ってるヒトが大勢いらっしゃるのだ。気が引き締まる。

 受付機でPHS端末を受け取ってまずは採血。そして画像診断受付に向かう。例によって造影剤を使う CTなので同意書が必要。

 15分も待たずに PHS端末が鳴る。いよいよだ。祈る気持ちで検査室に入って検査着に着替える。

 この病院は日本中で『待ち』が出ているほど患者数が多い病院なのに、予約システムが非常に優秀で、全然待たない素晴らしいシステムなのだが、サクっと自分の順番が来ちゃうから逆に心の準備が難しい。ま、検査なので別にどうって事ないのだが…。
 そして検査は終了。造影剤のせいで身体が火照ってチョット気持ち悪い。水分を沢山とって早く身体から出すべくお茶類をガブ飲みしつつ、朝食を取ってなかったので 1Fのコンビニで『やきそばパン』なんか買って囓って診察の順番待ち。(どうでも良いが、やきそばパンって今でもあるんだね。懐かしい!高校の頃良く食ったんだコレ)
 待合室に座っている大勢の人を見る度に、いつもとても複雑な気持ちになる。人生ってホント不思議だ。
 色々な事を考えているウチに不安も減って落ち着いてきた。まぁ後は運を天に任せるしかないもんね。何せ統計的な再発の確率で言ったら、弾が半分入ったピストルで 3ヶ月に一度ルシアンルーレットをやっている様な物なのだから。
 PHS端末が鳴ったので診察室に入る。非常にお世話になっている担当医の先生にご挨拶をして、まずは血液検査の結果から聞かされる。相変わらずポーカーフェイスなのでシロなのかクロなのかこの時点では判らない。そしていよいよ画像診断の結果である。最近、上海の空気のせいか咳が止まらないので、念のため肺も含めて首のあたりから下腹部まで全部の画像を撮って頂いた。細かく確認して頂いた結果。。。。。
 『転移の兆候は一切なし』との事。いやぁ…良かった!!!実に嬉しい。これでまた次の検査までの数ヶ月間は心置きなくやりたい事が出来るワケだ。しかも今日で 1年 4ヶ月経ったので、来年からの検査帰国は 4ヶ月に一度の頻度で良いらしい。年 4回が年 3回になるのは非常に大きい。ワタクシは上海在住で非居住者ゆえ国保に入れないから毎回自費なのでお財布方面でもとても助かる。何はともあれ、これで笑って年を越せるワケだ。いやぁ…良かった良かった。
 今までは『自分の意思で勝手に生きている』と思っていたが、病気してから後、ヒトは何か大きなものに『生かされてる』んだなぁ…と感じる様になったし、その事にとても感謝できる様になってきた。来年も引き続き、自分の足で動けるウチは各方面で暴れまくりますよ! 関係各位、覚悟する様に!(笑)
 森羅万象へありがとう。
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