中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

霧雨

 木曜日、上海は曇り時々霧雨。気温は23度とこれまた寒いくらいの一日だった。
 仕事は見積書を最終的に纏めるため、パズルの様にあーでも無いこーでも無いと組み合わせる作業を丸一日。そして夜7時半くらいにようやく纏まる。いやぁ…疲れた。…とは言え何とか良い感じの数字に収まったので、後は『果報は寝て待て』って感じである。
 仕事を終えた後は例によってガーデンホテルのジムでひと泳ぎ。ガーデンホテルから見えた夜景は霧雨に霞んで幻想的だった。まるでどこか外国の様だ(上海も一応外国なんだけど、もっと別の国に見える)関係ないが霧雨は中国語で『毛毛雨』というらしい。毛の雨って考えるとちょっと味気ないな。

 約30分ほど泳いだ後は大浴場にゆっくり浸かり、その後はユーミンの『霧雨で見えない』なんか口ずさみながら、歩いてイツモの店(YESTERDAY PUB)に向かった。そう言えば『霧雨で見えない』って、昔 REIMYって女の子が歌っていた気がする。マミーハリケーンって歌があったな。あれは誰だったんだろ?

 今日はギネスを頂く。乾いた喉に沁み入る美味しさ。

 夕飯を食べてなかったので自家製フレンチフライなんか頂いちゃったりして。

 天気が悪いのでお客さんも少なくて静かな夜だ。店でかかっている80年代のポップスをぼんやり聴きながら一人でギネスをちびちび啜る至福の時間。キムカーンズの『ベティデイビスの瞳』は何年だったかな? クリストファークロスの『風立ちぬ』や、シーナイーストンの『モダンガール』なんか聴いていたら、中学の頃の友達やら、その頃に好きだった女の子の事を思い出した。みんな今頃どこでなにしてるのやら? 一緒に FMレコパル買ってマルディロのカセットレーベルをハサミで切ってカセットテープのケースに入れ、インスタントレタリングで 1文字ずつ転写して綺麗に曲名を書いていた頃が懐かしい。思えば遠くまで来ちゃったなぁ…。当時は、まさか37年後に上海のバーでこんな事考える日が来るとは想像だにしなかった。果たしてワタクシの人生はコレで正しかったのだろうか?(苦笑)
 ま、いいや。色々想う雨の夜も悪く無いね。
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