中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

完全なるヲタクな一日

 土曜日、広州は快晴、気温は 22度。実にいい天気。

 昨夜遅かったので朝はノンビリと朝寝しようと思ったのだが、フツーに 7時半には目覚めてしまった。とりあえずトイレだけ行ってまた二度寝しようとベッドルームに戻ったのだが、ベッドサイドに腰かけたまま 5分くらいボケーっと焦点が合わない空間を眺めていたら、徐々に頭の中でフワフワしていた世界が現実世界に切り替わってきたので、そのまま起きる事にした。

 去年の秋頃に、原因不明の眩暈に約 3週間ほど苦しめられたのだが、その後も何だか朝イチはどうもあの眩暈に似た感覚が残っていて、たまに発生して困っている。耳の中の石がまだコロコロ転がってる感じ?
 いやはや…トシをとるとアチコチが壊れてきて嫌になるよなぁ。ほんとポンコツな身体である。

 多分なのだが、これ『眼鏡』のせいもあると思うのだよ。ワタクシ昔から遠視+乱視なヒトなのだが、45を過ぎたころからコレに老眼が加わって、どんどん眼鏡の度数が上がってるので、かけてる時とかけてない時の差が激しすぎるのである。

 以前、この新型肺炎が蔓延する前までは『イベンター職』がメインだったので、あの頃は眼鏡を『していない』時間の方が長かったのだが、2020年の夏にゲーム業界に戻ってからは、毎日、この度のキツい眼鏡をかけて PCの画面上にある小さな字を、一日大体 14時間くらい見てるワケさ。

 つまり昔に比べて眼鏡をかけてる時間の方が圧倒的に長くなってしまったのだよ。

 しかもワタクシ右目と左目で度数が違う(左目の方が悪い)から眼鏡を外すと暫く目が回る様な錯覚に陥るのよね。多分コレがこの眩暈の一番の原因だと思われる。

 「じゃ、眼鏡しっぱなしで暮らせば良いじゃん?」と思われるかもしれないが、みなさま試しに度のキツい遠視の(老眼の)眼鏡をかけて、チョットその辺を歩いてみて欲しい。マトモに歩けたもんじゃないから! 地球全体がぶよぶよしてるみたいだよ(笑)


 さて!老人自慢はこのくらいにして、今週末も特にヤル事が全く何もない一日である。あはは。

 外は規制緩和の煽りで感染者が鰻登りだし、まぁそもそも広州に友達は一人もいない『ぼっち』者なので、家で好きな事して過ごすしかない。(いや、そもそも根がヒッキーだし、自宅にはおもちゃが山盛りなので時間を潰すのは全く苦にならないんだけどね)

 で、コーヒーとトーストで軽く朝食を済ませた後は、何をしようか天井の端っこを眺めて 30秒ほど考え、昨日の会議で話題に出ていた某ゲームの事を思い出して、「そういえば以前、上海時代の友達の M松さんのブログで以前彼が紹介していたゲームと同じかも!?」と思い出して、彼の過去ブログをひっくり返して探してみた。
 そしたら有りましたよ!やっぱり同じゲームだった。 昨日の会議では『メインキャラクターに並走してキャラを助けてくれる小さな AIロボット』の話題だったのだが、そこで参考に挙げられたゲームの名前が『你啊!我的妈呀!』みたいな発音だったので、そんなバカげたギャグみたいな名前のゲームがあるんだ?と思って、会議が終わった後に改めて同僚に確認したら『ニーア・オートマタ』という名前で大爆笑されたのだw

 で、なんとなくこの名前に聞き覚えがあったので「あ!確かM松さんのブログにあった!」と思って、後で調べようと思っていたのだ。

 そしたら、やっぱり同じゲームだった。STEAM版が有るか探してみたら見つけたのでちょっと遊んでみる事にした。自分でお金出してゲーム買うのなんか超久々だったが、今やコンソールゲームと全く同じ内容のゲームがPC版(STEAM版)としてネットで買えて、直ぐにそのまま遊べるんだからホント良い時代になったものだ。(昔はゲーム屋さんとかヨドバシカメラとかに行って DVD ROMを買わなきゃならなかったからね)

 まぁゲーム会社に勤務しているのだから、他社タイトルの研究だって立派な仕事のウチである! ホントはもっと遊ばないとイケナイのだよ。 ワタクシ、日本人のクセに、会議中に参考として挙がってるタイトルが(殆ど日本のゲームなのに)全然知らなくて話題に全く付いていけない前時代的なおっさんなので、しょっちゅう呆れられてるのだ。これじゃイカンわなぁ。一応制作のプロなんだし。
 音響の Mixやミドルウェア上での表現手法に関しては、研究の余地は大いにあるので、他社ゲームはもっと積極的に遊ばなきゃね。特に今自分が担当してるのもアクション系なのでw

 で、軽い気持ちで始めましたよ!『ニーア・オートマタ』。 これ 4年くらい前のスクエニさんのゲームらしい。 キャラは、イマドキの完全トゥーンシェーディングのアニメアニメした感じでは無く、かといって洋ゲーみたいに完全リアル志向でもなくて、個人的には結構好きな表現手法。

 ところが、開始したは最後、全然セーブポイントが無いじゃないか! 途中の中ボスみたいな所で見事に死亡して「どうせオートセーブが効いててボス戦の前くらいに戻るのだろう」と思ったら、なななんと!ゲームのオープニングまで巻き戻されてしまった。「ええええええ!なにこのクソゲー!」と思わず声に出してしまったのは言うまでもない。だって 2時間くらい遊んでるんだぜ?ヲレの 2時間を返せよ!と言いたくなるわ(苦笑) ま、別に暇だから良いんだけどさw

 なんというか、アニメ『Re:ゼロ』を思い出した。頭まで戻されちゃうのはナンだよなぁ…とブツブツ文句を言いながらも、2度目のトライ。

 そしてまた途中でまた見事に死亡。あ~あ。あのノコゴリ野郎、難しいっつーの!(怒) ココで、このまま何も情報なしで進めるのは無理だと諦め、セーブ方法が無いかネットで攻略ページを探してみたのだが、皆口々に頭のセーブできない点について文句を言ってて失笑してしまった。やっぱクソゲーか?w でも、どうやらあの巨大なノコギリ野郎を倒したらセーブできるらしいことを知ったので、とりあえずそこまでやろう!と思って続投。(だってお金払って買ってるんだもん、こんな頭の頭で諦めたら勿体ないじゃん?)

 なるほどね…、確かに3回目になるとボタン配置とか体が覚えてきて避け方が身に付いてるから良い感じにチュートリアルになって、3度目の正直?でようやく最初のボスを倒してセーブポイントまでたどり着けた。気付けばもう13時過ぎだよ。あ~あ。我ながらアフォだ。サルだな。

 急に腹が減ってる事を思い出して外卖を頼んで、外がとても良い天気だった事を思い出して、ベッドカバーとシーツ類をガッと引っぺがして一気に洗濯機にかけて回し、そのまま部屋に戻って引き続きゲームを遊び始める。

 一度セーブポイントまでたどり着いてしまうと、そこからはアクション系の要素は減ってストーリー重視になるので、結構のめりこんで世界観に浸りつつ遊ぶ。

 気付いたら外は暗くなっていた。 あちゃ~。ゲームだけやって一日終わっちゃったよ。 どんだけ??? あはは、こんなの久々だ。

 適当なセーブポイントで切り上げて、酒を飲み始めたのだが、ついつい続きが気になって、やっぱりまた始めてしまうサル状態。

 寝る前にステータスを確認したら、なんとワタクシ全部で 8時間40分以上も遊んでいたらしい。どんな 55歳だよw

 ま、でも『学び』は沢山あったナ。 やっぱり他人が作ったゲームをタマに遊んでみるのは勉強になるね。
 「この表現はヲレが作った方が上だな」とか「ココすげ~!どうやってんだろ?」とか「この部分めっちゃ良い感じなので真似しよう」とかホント凄く勉強になった。

 なんか最近は、納期的な焦りからか!? 社内的なやりとりが毛羽立ってきて、日々閉塞した気分に苛まれていたが、いやぁ…外が見えてなかったわ。 世の中には凄いクリエイター達が山ほど居るのだ。しかも下手したら同じ土俵に並べられる様な作品に関わってる!? のは事実なので、良い意味で「くっそ負けてタマるか!」という気になった。とても刺激になったよ。 コレ作った人たちも、今の我々と同様、納期と予算の狭間で苦しみながら生み出したに決まっている。なんか燃えるぜっ。あはは。

 関係ないが、先月、在宅勤務用に買ったこのマシンがゲームマシンとしても大活躍する事に気付いてちょっと嬉しい。13世代 i9と、NVidiaの組み合わせだと、4Kディスプレイで遊んでるのにノンストレスでヌルヌル動くので爽快感が半端ない。きっとこれ 60fpsは軽く出てると思われる。やばい楽しすぎ。

 あ、そうそう!書き忘れたが、遊んでいて『芸が細かいな!』と思ったのは、滝の下をくぐると、ちゃんと髪とか衣装とかが濡れる事。この主人公の衣装は普段はベルベッド地の艶消しなのだよ。

 しかも、通った後に歩みを止めると「あ~あ、ま~ったくこんなトコ通らせて!ずぶ濡れじゃん!」みたな『うんざりしたジェスチャー』をする所とか、何気にカナリ面白かったw 思わず「そんなんで怒るなよ!」と突っ込みたくなったw さすがスクエニさん芸が細かい!

 今日はサスガに目が疲れたので、23時半くらいに就寝。そんなヲタクな土曜日。やばい楽すぃ~。
 ヲレ、どんだけ子供なんだろ?自分でも呆れるわ。
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