中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

シンクロナイズド・トレモロ

 火曜日、広州は曇りのち霧雨。気温は 32度。また雨の広州に逆戻り? 雨期まっさかりである。

 朝 7時半、目覚ましにて起床。今朝はなんとなく(かなり?)体調が良い。ここ数日お腹の調子が悪かったので、食べる量を減らして水分を多めに摂ってるのが功を奏しているのかもしれない。しかもぐっすり眠れるしね。こりゃいいわ。

 イツモのルーチンで朝の支度をして午前 9時過ぎに家を出てシェアサイクルにて約 20分強の自転車通勤。
 オフィス到着後は例によって怒涛の忙しさであっという間にお昼である。昨夜の夕飯を抜いたにも関わらず、不思議と全然腹が減ってないので、今日は同僚らと近くの中華バイキングのお店で少なめにランチ。

 午後は午後で会議が 3つも連続で続いて、17時過ぎにようやく自分の仕事にありつけた。
 そこから本日のノルマ(自分で決めた分量)をこなしたら、あっという間に22時過ぎである。あ〜あ。だみだこりゃ。

 そそくさと片付けてタクシーにて帰宅。外に出たらムッとした気温と湿度に一瞬たじろいだ。そうなのだ。オフィス内は既に結構強めに冷房が入っているのだよ。すっかり忘れていたわ。
 傘を差そうか差すまいか?悩む様な霧雨だったが、向こうの通りに空車のタクシーを見つけたので傘を差さずにタクシーへ。

 帰宅後も残務をチョロっとやって、ハイネケンを一本だけ飲んで、午前 0時半就寝。

 そんな訳で、またブログネタの写真を撮るのを忘れてしまったので、今日は先週末にフト思い立って装着してみたトレモロアームをば。

 広州に来て、一番最初に買った楽器がこのギターである。…というより厳密に言うと広州に来る 4日くらい前にネットでオーダーして、広州到着の当日にホテルに直接送りつけて購入したギターである。
 なぜわざわざそんな事をしたか? というと、当時担当していた足掛け 3ヶ月にも及ぶ某中国アニメの OP/EDの作曲業務のリテイク対応がちょうど佳境に入っていて、移動中ですら作業を強いられてる状態だったので、広州単身赴任決定後も自宅のマンションが決まるまでのホテル暮らしの間ですら、土日は100%ずーっとコレの対応に追われるであろう事が分かりきっていたからである。
 ネットでギターを買うのには多少の不安はあったが「まぁYAMAHAなら大丈夫だろう」と思って安いのを買っておいたのだ。

 で、無事にそのPJは終わったのだが、まぁやはりギターが有ると楽しいのでプライベートでは偶に弾いていたのだが、先日フト「そいやこのギターもトレモロアームついてたよな?」と思い出して、ずーっと放置してあったソフトケースの中をゴソゴソ探してみたら見つけたので折角だから装着してみた。

 実はワタクシが高校生の頃に初めて買った Fender-Japanのストラトキャスターに同様の構造のシンクロナイズド・トレモロ・ブリッジが付いていて、色々遊んでいたのだが、とにかくアームダウンするとヤタラと音が狂うので、ストラトはアーム外して使うもの!と割り切っていたのだよ。(要するに、のちに各社がこぞって技術力を競い始めたフローティングタイプのブリッジならまだしも、この古いタイプのブリッジは全然信じていなかったワケさ)

 そして時は流れて 40年!? 前職の会社に PRSのギターがあって、あれのトレモロが殆ど全く音が狂わなかったので、イマドキのブリッジはかなり良くできてるな…という実感は有ったのだが、まぁあれは高価なギターだったし、今回広州で買ったこのギターはいわゆるFender式だったので「どーせ音が狂うだろう」と思ってハナっからトレモロアームは付けなかったワケさ。

 そんな中、先週フト(なんの気なしに)弾いてたらブリッジに空いてる穴を見つめて「そういえば!」と思い出して取り付けてみる事にした。

 するとナント! 意外と音が狂わないじゃないか! コレ使えるわ。おもしろーい。一体当時の Fenderと何が違うんだろ?と思って隅々まで観察してみたら、ネックのヘッド部分の弦押さえが実にシンプルで滑りやすい素材である点に気づいた。あとナットの材質も樹脂なのかな?滑りやすそうなので、これも原因の一つかもしれない。

 あとは、昔みたいに糸巻きにぐるぐる弦を巻かない様にしているので、そこで「たるみ」の誤差が出にくいのかもしれない。

 ま、いずれにせよ結構使える事がわかってよかった。さすが腐ってもヤマハ!!素敵っす。
 今後は色々と積極的に使ってみようと思うw
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