中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

生まれて初めて買ったドラムセット

 ワタクシが生まれて初めてドラムセットに触れたのは13歳くらいなので、ドラムという楽器とはかれこれ30年近い付き合いになるのだが、このトシになって生まれて初めてドラムのフルセットを購入した。

 多分日本のアマチュアドラマーは8割以上がそうだと思うが、日本の住環境ではドラムセットを購入できる家は皆無に等しいのだ。リハスタに行けばドラムセットがあるのが当たり前だし、例え買えたとしても、こんなデカいもの一々運べないし自宅に置くスペースも無い。それ故、ペダルやらスネアやら肝となる部分の楽器は購入するが、フルセットを買う人は殆ど居ないのが現実である。

 そんな訳で、かくいうワタクシも日本に住んでいる時は自分のフルセットが無くて困る事は無かったし、何より叩くスペースが無いので、欲しいとも思わなかった。しかし気付けばココは上海である。置くスペース的には日本よりはシビアではない。

 しかも、非常にタイミングの良い事に、今般、YESTERDAYでライブが出来る様にする計画を企てている。こりゃ今しか無いでしょ? 今買わなかったらきっと一生買わないでしょ? ひょっとすると将来息子が叩くかもしれないじゃん? …とかなんとか自分で自分を煽って買ってしまった(笑)

 …てなワケで、TAMAの最も安いシリーズ『SwingStar』の『白』である。色々と悩んだが、やはり昔から個人的に思い入れのあるメーカーである事、それにハードウェアの交換パーツが比較的入手しやすい事を鑑みたら、やっぱりTAMAになった。(ドラムは大体ハードから壊れて行くし、ハード以外は壊れないと言っても過言ではない)
 このセットには元々MEINELのシンバルが付いていたのだが、音が気に入らなかったので、これもまた思い入れのあるメーカー『Zildjian』で、HH,16Crash,18Crash,20Rideの一般的なモノを一通り揃えた。

 いやぁ…ホントに嬉しい。妻の店は防音が無いのでガンガンに叩けないのが残念だが、それでも40過ぎてイマサラ自分がマイドラムを持てた事が何より嬉しい。
 フロントヘッドにサウンドホールを空けたり、毛布を入れてミュートしたりしながら、一人でニヤニヤしてしまった(笑)

 ドラムはプリミティブな楽器だし、壊れる部分は決まってるので、多分コレから少なくとも20年くらいは使う気がする。20年後が楽しみだ!