中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

七夕に二胡のライブ

 日曜日。今日は七夕である。朝からドラムレッスンを行う為、温故知新に行く。本来2コマの予定だったが、今回生徒さんの一人が体調不良でキャンセルになったので、とりあえず一コマだけ教えて、その後お昼を食べていたら、ドラム教室に入会希望のお客様が2名いらしたので取りあえず『体験入学』という事で15分程教えた。結構みんな興味を持っているらしくて目がキラキラしているのが印象的だった。

 その後は、直ぐにタクシーに乗って开心果の本店(1号店)に向かう。今日は二胡プレイヤー『趙磊』さんのライブが行われる為、PAエンジニアとして呼ばれていたのだ。リハーサルも恙無く終了し、いよいよ開演となったのだが、何と今日は70名を超えるお客様がいらっしゃって、2F席まで満席だった。さすがモスケさん。凄い集客力である。

 本番も良い感じに進む。


 二胡という楽器は、皮が貼ってある筒の裏側、つまり後ろに向かって音が出るため、マイクは後ろから拾うのが基本なのだが、これは要するにマイクを客席に向けるのと同じ事になるので位相をひっくり返さなければならない。しかし位相を反転した状態で、転がしにマイクを向けるのは「ハウって下さい!」と言わんばかりのセッティングな為、マイクと転がしの位置関係が意外と難しいのだ。
 そんな難しい状況ゆえ、今回二胡のマイクは指向性がややキツ目で若干出力の高い Beta57を使ってみた。音色的には通常の57や58よりもハイが上がっちゃうのだが、それ故、耳に痛い周波数帯域 2KHz〜4KHzを結構大胆に『絞って』みた所、Beta57のハイが上がった特性と相まって、カンカンとウルサい部分は無くなって肉声の様な『ふくよか』さが出て、且つ、その上で持ち上がった周波数帯域が『弦の擦れる』ハスキーで上品な倍音を良い感じに拾ってくれた。しかもハウらないしリバーブのノリも良い。いやぁ…結構良い音が作れて満足。

 さて!怒濤のKaiXinGuoヘルプ週間もようやくコレで一段落!めでたしメデタシ(笑)
 イベント終了後、お客さんがハケた後、全ての機材を片付けてから、タカさんと二人だけでプチ打ち上げをした。いやぁ…色々大変だったけど、やっぱりやって良かった。色々な課題も見えて来たが、同時に可能性も見えて来た。