中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

MATURE Shanghaiにて

 土曜日である。本日のドラムのレッスンは午前中の生徒さんがお休みだったので午後から。故に午前中は息子と遊んでから比較的ゆっくり出かける。正午から3人程教えて午後4時過ぎ、地下鉄に乗って一旦帰宅。
 その後、軽く家で夕食をとった後は、知人がやっているバー『MATURE』に向かった。今日は友達がココでJazzのライブを演るので観に行く約束をしていたのだ。地下鉄を使ってノンビリ行こうと思ったのだが、思ったより早く到着してしまったので、O野店長にご挨拶した後はゆっくりとモヒートなんか頂きながら過ごす。久々に来たが、ココは隠れ家的で、非常に落ち着くいい店だ。

 そうこうしているウチにベースのT内さんがやってきたのでご挨拶して、メンバーがモゾモゾとセッティングし出すのを見ていた。ワタクシも自分でライブイベントを開催しているので、ヒトのお店のセッティングは興味がある。
 ココでのライブは思ったより『ずっと』シンプルだったが、生ドラムを全部持ち込んでのセッティングは中々壮観だ。自分も店ではセットしているが、ライブハウスでは無い所謂バーで、プレイヤーがドラムセットを持ち込んで1からセットするシチュエーションは上海では結構珍しい。
 そして約10分遅れでファーストセットが始まった。

 期待通りの素晴らしい演奏である。店内はもっと音が響くかと思ったら意外とそうでも無く、結構良い感じだった。お客様も寛ぎつつ楽しめるラウンジの様なスペースは、何とも言えないアットホームな感じがあり非常に良い雰囲気を醸し出している。

 欲を言えば簡単な PAセットと演奏者に当たる照明があるともっと良いのにな…と思った。今回はミキサー付きのキーボードアンプの様な物から出していたので、やはり音質的には限界がある。

 演奏に関しては、特に特筆すべきはキーボードの Markさん。彼は本当に驚く程上手かった。ただ上手いだけではなく、メンバーがカナリ際どいアドリブを入れて来た際にロストしそうになっても、彼が機転を利かして引っ張ってくれるのだ。しかもこんなに上手いのに出しゃばらず、淡々と自分の場所で自分のスタイルで弾いていた。中国人でこんなヒトが居たなんて知らなかったのでビックリ。

 そしてセカンドセットでは、Yukoさんもゲストで飛び入り参加。お客様も盛り上がる。

 演奏終了後は、プレイヤーの皆様とご一緒させて頂き、午前1時半くらいまで皆で色々な話をしながら飲んだ。
 いやぁ…とても楽しい夜だった。