中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

YAMAHAのPMSドラムレッスン開始と温故知新でのライブ

 土曜日、上海は晴れ。気温は18度と昨日ほどではないもののとても暖かい一日だった。
 今日は静安寺の YAMAHAさんにて PMS(Popular Music School)ドラム課のグループレッスン初日である。ワタクシが YAMAHAさんで講師を担当する最初の授業なので気合を入れて来たら、ちょっと早く着きすぎた(苦笑)今日は荷物が多いのでカメラは久々に GR-digital3。

 スタジオでは岸先生がゴスペル教室をやっていて大盛況だった。暫くしたら友人のベーシスト T内さんの奥さんがやってきてびっくり。「どうしたんですか?」と聞いたら「私もドラム教室参加します!」と笑顔で仰るではないか。いやぁ…ありがたい!
 時間になったので教室に入ったら、6名+見学3名で9名もの方が集まって下さった。あまり宣伝もできなかったので3名くらいしかいないかな?なぞと考えていたので嬉しい悲鳴である。
 最初のレッスンゆえ、ドラムセットの概要からスティックの持ち方、それに基礎的なレッスンを行って、あっというまに一時間が終了。他の事を考える余裕が全く無かったので、レッスンスタジオの雰囲気を撮るのを忘れていた。ま、いっか。
 いやぁ…生徒さんのキラキラした目を見ているとやはり嬉しい。楽器を始めた頃のこのトキメキを絶やさない様に頑張ろうと思う。 本来、こういった基礎の基礎から始めるのは正直言うとあまり楽しいものでは無いのだが、YAMAHAさんのテキストはその辺をよく考慮されていて、ちゃんと楽しくなって来る様にできているのだ。このまま続けていれば単調でツマラナイ(つらい)練習を意識する事無く基礎が身に付く(染み付いてしまう)ので、後になってから足場がグラつく事が無い。往々にして誰しも『早く上手くなりたい』という潜在欲求があるので、簡単な事は飛ばしてしまいがちだが、このクラスはそんな事は無いのでワタクシ自身も改めて練習になっていたりする。別にいやらしい意味では無いが、他の楽器の人も歌だけの人も、リズムを理解して身体全体で取る事を学ぶ事は大きな意味があるので、むしろ簡単な最初の数回こそ、音楽を志す人すべてに伝えたいなぁ…なんて感じた(笑) たぶん2ヶ月くらいは途中から加わっても直ぐに追いつく事ができるので、今後もしばらくは宣伝を続けようかな。


 レッスン後は急に腹が減ったので近くにある日本料理『木村』の2号店で昼食。生姜焼き定食を頂く。疲れた時は『肉』に限る!

 その後は地下鉄を乗り継いで『温故知新』に向かう。ここで行われている『上海摩耶音楽教室』での個人レッスンも今日から再開となるのだ。今後、土曜日は移動が入るので中々忙しくなる。
 久々に教室に来たらドラムセットがバラバラで滅茶苦茶になっていてチョット悲しくなった。まぁ仕方ない。ここではワタクシ以外にドラムを教えている先生が居ないため、ドラム教室は約半年もの間お休みだったのだ。。。
 壊れた部品や紛失した部品を探しながらセットを全部組み直すのに30分以上もかかってしまった。しっかりチューニングもして、ようやく元通り。

 ここのドラムセットは YAMAHAさんの所とは大違いで非常にボロいので、スタンド等の金属パーツが壊れない様にネジ一つ締めるのすら気を遣うが、それでも生ドラムは全然違うのでワタクシはコダワりたい所なんだなぁ。ある程度の大音量を出せる環境があるならば、どんなに立派なエレドラよりも、朽ちる寸前のボロい生ドラムの方が良い。叩き方や叩く位置によって毎回微妙な鳴り方(倍音成分)が違うし、何よりダイナミクス(音量コントロール)は、どんなに優秀なエレドラでも完全には再現でき無いのだ。勿論、叩き方の練習だけならばエレドラは素晴らしく有効だけどね。でも本物を知った上で初めてエレドラでの練習の意味が出てくると思う。

 さて、ここでの2人の個人レッスンも無事終了。レッスンを終えた後は一階に降りて行って夜のライブの準備をば。今夜ココで Jazzのライブが開催される事になっており、ワタクシも出演するのだ。

 久々にピアニストの Ayanoさんも来たので一緒に演奏できて良かった。ワタクシ自身が出演している間の写真は無いが、その後のセッションタイムの写真で雰囲気だけでも。

 非常に疲れたが、朝から晩まで音楽三昧で、なかなか充実した週末だった。
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