中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

支付宝は便利

 金曜日、上海は雨時々曇り。気温は昨日とは打って変わって 6度しかなかった。寒い寒い。天気が悪いことに加え昨日とのギャップで余計に寒く感じた 1日だった。
 例によって朝 7時前に起きてそそくさと着替えて息子を学校まで送る。朝の時点では降っていなかったので自転車で送ったのだが、昨日あれだけ暖かかったから油断して結構薄着で来てしまって早速後悔。まぁ自転車漕いでる間は暖かいから良いけどね。ガスってる曇天だけど大気汚染じゃなければ、こういのも悪くない。
 久々に PM2.5以外でガスった上海。


 そうそう、話は全然違うが、中国では『支付宝』(ヅーフーバオと読む)という決済方法が一般的である。ワタクシも今まではネット通販等で使うのでアカウントは持っていたのだが、特にスマフォにアプリ入れてまで積極的に使おうとは思っていなかったのだ。しかしウチの奥さんに激しく勧められ、今年に入ってから(今更ながら)iPhoneにアプリを入れて使い始めてみたら、いやぁ便利便利。怖いくらい便利。もうね。上海で暮らしている限り殆ど全部コレで支払いできるので、お財布は要らないほどである。
 アプリを立ち上げるとこういう画面が出てくる。これは日本の APPストアで落としたので国際版(英語版)だが使えるのは中国版と全く同じである。

 まず、最初にカードとのリンクを作らなければならないが、これは微信支付(WeChat)と同じで、本人認証の一環として銀行カード情報をアプリに登録すれば良い。もちろん登録しないまま使う事もできる(その際はプリペイドになるので、常に支付宝アカウント上にお金をチャージしておかなければならないが)。
 ワタクシは妻が長年使っていた事もあり「まぁ安全だろう」と思える理由も幾つか見出せたので、銀行カードとリンクする事にしたのだが、リンクして思ったのは、こりゃホント便利だわ。
 お店で決済する際は、例えば全家(ファミリーマート)や罗森(ローソン)等の POSレジの場合はこの画面の『Pay』の部分をタップすれば良い。するとワンタイムのバーコードが画面上に出現するので、店員さんにその画面を見せてレジにその画面をスキャンさせるだけで支払完了である。決済城はデビッドカードと同様の扱いで银联カードから直接その場で支払いに充当される仕組み。勿論手数料は一切かからない。
 では、コンビニ以外の(POSレジ以外の)フツーのお店はどうすれば良いか…というと、お昼ご飯等、ローカルのクソ安い飯屋に行った際に、この画面上の『Scan』をタップして、カメラを起動し、彼らのお店に貼ってあるある QRコードをスキャンしてから、支払金額を入力するだけで支払が完了するのだ。
 いやぁ…使い始めてみると、ホント便利だわ。一切手を汚さずにお金の支払ができるなんて夢の様だ(笑)中国のお札は未だにとても汚いので。。。最近お財布の中身が全然減らないので何だか得した気分である(その分口座から直接ガンガン落ちてるんだけどね)
 ただ利便制とセキュリティは相反するモノなので、これだけ便利だと、それだけリスクが上がるのは自明である。この支付宝アプリはいわばデビッドカードと同義なので、携帯自体がお財布になってしまうのだ。ちゃんと心して携帯のセキュリティ設定を上げておかないと危険である。毎日全財産を持ち歩いているのと同じ事だからね。しかも最近の iPhone然り、最近の携帯は『指紋認証』が結構ポピュラーになっているが、ワタクシは個人的にコレには疑問を感じている。
 暗証番号は本人の『記憶』という他人には絶対に見えない『鍵』で守られているが、指紋というのは簡単に採取できてしまうと思うのだ。それこそ、殴られて気絶させられたら、簡単に突破されるセキュリティだよね。一回ロック解除できたら、あとは自分で暗証番号変えてしまえばいつでも自由自在に使えちゃうんだから怖いったらありゃしない。まだ暗証番号の方が100倍安全だと思う。
 こうして世の中が便利になればなる程、そういう部分は却って引き締めていなかきゃダメだと思った今日この頃である。皆様気をつけましょうね。
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