中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

モグラの生活

 木曜日、上海は小雨時々曇り。気温は 7度。相変わらず雨が続いている寒い上海。

 朝 5時に松江区の社員寮にて五十肩の痛みで起床、最近は右肩が大分よくなってきた様で、決まって左肩の痛みで目覚める。
 とりあえずトイレに行こうと思ってムクっと起き上がったら派手な眩暈に襲われてまた枕に頭を戻す。嗚呼…眩暈の事をすぐ忘れちゃうんだよなぁ…相変わらず学習しないワタクシである。 で、とりあえずトイレだけ行ってまたベッドに戻って二度寝。今日は上手く眠れて、次に目覚めたのは目覚ましが鳴った午前 8時半。 良く眠れたので良かった。五十肩のせいで日々睡眠不足だからね。

 しっかしまぁ…カーテンを開けても外は相変わらずパッとしな雨模様である。なぁんか気合が入らないんだよなぁホント。
 …とは言えオシゴトである。サクっと準備して午前 9時過ぎには寮を出て傘をさしながら徒歩 10分通勤でオフィスへ。

 仕事上のトピックは特になし。今は旧正月の直前ゆえ、休んでる社員も結構多く、会社全体が何となく閑散としている感がある。

 今日は自室スタジオにて丸一日某 PJの TDだ。トラックダウンは結構好きな作業なので、いくらでも作業できるのだが、トイレも忘れて半ば『過集中』に近い状態になるため注意が必要。放っておくと、まるで子供みたいに、永遠に音を弄ってるのだから我ながら呆れる。
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 でも今の会社に入社して最大のメリットは、この部屋が 24H使い放題…ってトコだな。なにせ『作曲』のフェーズからスピーカーで爆音を出しながら時間を気にせずに作業できる環境なんて、ワタクシが音楽を作り始めた 10代半ばから今までの 40年間を振り返ってみても、多分最も恵まれた環境と言っても過言ではない。
 今までの 40年間は『作曲はヘッドフォン』で行い『ミックスの確認の時のみスピーカー』でチェックして直す…という繰り返しだったのだ。大音量を出せない日本の住環境の問題もあったし、会社では防音室が限られていたので毎日常に占有する事なんて許されなかったしね。
 でも今は、ホントに有難い事に、自室スタジオを与えられてるのでプリプロの前の前の鼻歌の段階!? からガンガン音を出しつつ直ぐにサクっと録れるし、そのままスピーカーで音を出しながら作業ができるのだ。こーんなに恵まれた環境はない。(ま、とは言ってもワタクシ個人がホントに演りたい(作りたい)曲が作れるワケじゃなくて、仕事上のゲーム楽曲に限られるケドね)
 COVID-19はホントに忌々しいが、こんな事でもなかったらゲーム業界に逆戻りしよう…なんて発想は生まれなかったので、ある意味『運命』かもしれないな。今思えば、あのタイミングで転職できたのはほんとラッキーだった。

 さて!集中して作業を行なっていたら気付けばあっという間に 21時半を回っていたので、慌てて帰り支度して全ての機材の電源を落として帰宅。

 そして徒歩 10分通勤で寮へ。
 嗚呼…ほんとモグラみたいな生活だなぁ。朝起きて 10分だけ外を歩いて、窓のない暗いスタジオに 12時間くらい篭って、また 10分歩いて帰宅して(酒飲んで)寝るだけ…の繰り返し。実に不健康である。そりゃ五十肩にもなるわ。ちょっとは運動しなきゃヤバいよね。

 帰宅後はさっきミックスした曲を違う環境でチェック。寮にも音を出せる設備を揃えておいて良かった。やはり環境を変えると全然違って聞こえるからミックス時はなるべく全く違う環境で聞いた方が良いのだ。
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 とりあえず気になる点を幾つか見つけたので、明日修正しようと思う。

 フト寝る前に天井を見ながら気付いたのだが、最近全然日本人と会ってないなぁ…。今年に入ってから既に 1ヶ月近く経つけど、会った日本人はたぶん LL Barの taroさん一人だけな気がする。しかも、ほんの 1分くらい立ち話しただけである(笑) 以前は、ほぼ毎週末に誰かしらとは会ってたのに、なんだか松江区で暮らす様になってからどんどん日本人コミュニティから足が遠ざかってしまった気がしないでもない。ほんとモグラみたいだ。地下の住人。Welcome to Undergrownd World! まいっか。どーせ外も天気悪いし、世界も閉塞してるしな。あはは。
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