中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

やっと出せた『健康雲』のQRコード

 日曜日、上海は雨、気温は 8度で相変わらず真冬の様な寒さの一日。

 朝 7時半にイツモ通り五十肩の痛みで目覚める。外は冷たい雨が降っていた。やはり雨が降ると肩の痛みは余計に増える気がする。
 せっかく早起きしたので、今日はモーニングを食べようと、髭だけ剃って社食まで歩いた。外はかなりの土砂降りである。寒い寒い。

 午前 8時過ぎに社食に着いたら本格的に誰も居なかった。廃墟フェチのワタクシとしては、こういうの萌えるんだよね。
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 蒸饺と粥と茶叶蛋と豆浆を頂いて、結構お腹いっぱいで社食を後にする。

 傘をさそうとして近くの植物が目に止まった。うわー、これ子供の頃に日本で良く見かけたわ。懐かしい! 何ていう名前なんだろ?誰か詳しいヒト、こっそり教えてくださいw
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 帰宅後はプライベートのバンドのアレンジなんか行っていたらあっという間に夕方である。

 ちょっと気分転換にネットなんか見ていたら、上海在住の日本人のブログと思しきサイトに『健康云』の PCR検査専用 QRコードの写真が載っていたので思わず二度見してしまった。「えええええ?日本人でも登録できるヒトが居るの????」と思わず声に出して叫んでしまったのは言うまでもない。

 一つの例外が有るという事は、必ずどっか抜け道が有る筈である。そんなワケで(どーせ暇だし)ちょっと時間をかけて色々と研究をしてみた。

 そもそも、PCR検査時のデフォルト指定がなぜか微信(WeChat)のミニプログラムなので、コレがバグってる以上、外国人(で、且つ以前にこのAPPを使ってワクチン摂取を行ってるヒト)は、一生 QRコードを表示させる事ができないんだよ。理由は以前のブログにも書いたが生日(生年月日)エリアが、身份证号码(中国人は全員に与えられているの身分証明証番号)から自動取得されるプログラムになってる為、タップしても選べないから一つ先の画面に進めない…という問題が発生しているワケさ。最終的に欲しい QRコードはこのトラップをクリアしない限り一生表示されないので、結局はQRコードによる登録はできない為、わざわざ窓口で手動登録してもらう羽目に陥る…というこの面倒さよ。

 そこで、色々試してみた。

 まず発見したのは、登録画面の一番上の『检测人』のエリアを『本人』から『非本人』に一度移動して、また『本人』に戻すと、この生日エリアは選べる様になる。…のだが、結果的に一番下の『所在单位』のエリアに何か文字を入れてOKを押した瞬間に、また生日エリアがわざわざ身分証明証番号で上書きされてしまうらしく、『请选择』に自動的に戻ってしまうのだよ。ほんとアフォなプログラムで腹が立つ。
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 想像するに、たぶん去年の『ワクチン摂取』の時にこのAppを使わずに、今回初めて『まっさら』な状態で1から登録する外国人は全く問題なく登録できるのだと思う。なまじ以前のデータが自動的にDBから引っ張ってきて穴埋めされるから、こういうアフォな不具合が生じるのだと思われる。

 てなワケで、このWeChatのミニプログラムでは、どうやっても埒が明かない事が判ったので、次に 支付宝のミニプログラムを試す事にした。

 中国では電子マネーが『微信(WeChat)』と『支付宝(Ali Pay)』の2社で独占している状態なので、基本的に『本人確認』を必要とする様なアプリケーションプログラムは、そもそも絶対的に厳しい『本人証明』を必須とする『電子マネーApp』に紐付けたミニプログラムを使う方が、最も楽に安全に開発できるのは自明で有る。そんなワケで、身分証明が必要な殆どの重要なプログラムは、この2社の2つの App上で動作するミニプログラムに集約されていると言っても過言では無い。

 つまり『微信がダメなら支付宝で!』というのは中国に済む現代人なら誰でも直ぐに思いつく回避手段なのだ。
 そんなワケで支付宝上の『健康云』ミニプログラムも試してみたのだが、残念ながら全く同じ状況だった。きっとプログラムの開発元が同じ会社なのだろう。あ〜あ。

 半分諦めた際、先般WeChat版の健康云APPのサーバーが落ちていた際に表示されたエラーメッセージの事を思い出した。そう言えばあの時「Appでも確認できます」みたいな事が書いてあった気がする。

 そんなワケで、まずは『健康云』の独立したAppが無いか、AppleのAppストアで検索してみたら、フツーに有るじゃないか!!! ワタクシの Apple IDは日本で作ったものなので、中国限定配信の Appは落とせないから少し心配になったが、どうやら『全世界対象App』としてリリースされてる Appらしく、フツーに落とす事ができた。おおおお!
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 そして、色々と注意深く読みながら登録を進める。『携帯番号を利用した一発登録』を試みたが、失敗したので、仕方なく手動登録である。

 一番気をつけなきゃイケナイ事は、登録時の項目で『ずっと上海に居続けた』という事を間違えない事である。コレって基本的に外国人は『いつ』『どこから』入国したか?的な質問が山盛りなので、その中の選択肢として必ず小さく地味に存在する『ずっと上海に居続けた』というエリアをしっかり選ばないと大変な事になる可能性が高い。ただでさえ厳しい昨今なのに、間違って、つい数日前に中国に入国した?風に登録しちゃったら最後、無意味な強制隔離が始まっちゃうかもしれないからねw
(今改めて、注意すべき画面をキャプチャーをしようと思ったが、ワタクシは登録完了しちゃったので直ぐにQRコードが表示されるので、さっきの画面は表示されなかったが、確か一番上の欄にあった『どの管轄か?』みたいな場所は注意する事!ちゃんと良く読んで、エリア名じゃなくて「その他」みたいな所を選ぶ様にね!)

 てなわけで、ほとんど『指差し確認』しながら、怪しい単語は全部翻訳ソフト一々確認しつつ慎重に入力し続けて、ようやく完了。最後の最後に「送信!」と押してみたら、何と!どうやらフツーに登録できたらしい。

 そして、いよいよ核算检查(PCR検査)の QRコード表示である。えいやっ!とタップしてみたら、今まで散々やってきた『WeChatミニプログラムの健康云』と全く同じ登録画面(上記)が出てきて凹む。 えー?またこの画面かよ!
 案の定『生日』エリアをタップしても、やはり無反応じゃん。がーん。

 「マジかよ〜!こんなに苦労したのに同じ結果か〜ぃ!」と半分携帯を投げ出したくなる衝動に駆られたが、ヲトナなのでグッと我慢して、一番上の『检测人』のエリアを『本人』から『非本人』にして『生日』エリアが選べる事を確認した後、もう一度『本人』に戻して誕生日を正しく入力し、一番下の会社名エリアに今の会社の名前を入れて「きっとコレでOKを押したらどーせまた戻っちゃうんだろうな」とダメ元で押してみたら、なんと!!!誕生日のデータが『请选择』に戻らずに、さっき入れたワタクシの誕生日データがそのまま残ってるじゃないか!!!

 「お!コレもしかしてイケるんでね?」とハヤる心を押さえつつも、住所やら何やら全部のデータを再入力して、内容に間違いがないかを確認した後、一番下の『登记』ボタンをタップしてみると。。。。

 おーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!
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 出た出た出ましたよ!すげーw

 これで次回の PCR検査からフツーに中国人と同じ様に並んで受ける事ができる! いやぁ…地味に超絶嬉しい!!!
 多分これからまだまだ PCRを受ける機会は暫くは続くだろうから、コレでストレスが一つ減るってモンだぜぃ。

 中国在住の日本人で、ワタクシと同様に QRコードを表示できなかった皆さん! ぜひトライしてみてくださいw
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