中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

Ivory II

 師走です。何だか上手く行きそうで行かない状況が諸々続いているが、まぁ仕事なんて多かれ少なかれそんなモンである。昔はジリジリと焦ったりしたが、今は焦っても仕方ない事を経験から学んでしまったので、結構『どーんと来い』状態だったりする。
 フト思い出したのだが、昔、某東芝ソフト会社に勤務していた際にスゴく尊敬していた上司が居て、彼はいつでも常にどーんとしていたのだが、今思えばきっとこういう心境なんだろうな…なんて思うワケだ。(こんなヲレを尊敬してくれるヒトなんて居ないけどな(笑))

 さて、今日は眠くて仕方ないので短めに。写真は随分前に購入したまま放置状態で、先日の帰国でようやく救出して上海に持って来たピアノ音源『Ivory』のアップグレード版2.0である。

 昨日ようやく時間ができたので、インストールしてみたのだが、何とコレ、ピアノの音だけなのに77G byteもある(驚)超びっくりだ。ウチの MacPro は、サンプリング音源は全てSSDに逃がしているのだが、コレのせいで、120GのSSDの空きが全然無くなってしまった。(インストールする前に昔のIvory1.7の音源データを削除しなければ入らなかった)
 なんてーこったい。データは肥大化する一方である。スゴい時代だ。

 因みに、肝心の音の方だが、ざっとプリセットを弾いてみた限り感触は悪く無かった。以前の1.7からの進化は明らかに感じられた。しかしどちらかというとクラシック寄りにチューニングされている風に感じた。倍音は結構多く、良くも悪くも中域が張っていて、ちゃんと『箱』鳴りを感じる事ができたが、逆に言うとバンドアンサンブルではEQするか、あるいは相当突かないと前に出て来ない気がした(以前のバージョンでもその傾向はあったが、より強調された気がする)。
 しかし、ベロシティの強弱による音色の変化やダイナミクスは今まで弾いたピアノ音源の中ではコレが一番好きだな。ホント涎が出る程素晴らしい!ソロで弾く分には(レイテンシー問題を無視すれば)音色的にはカナリ気持ち良いので時間を忘れてずっと弾き続けてしまう。
 レコーディング案件ではチョイスが中々難しいが、逆に言えば選択肢が増えたのでヨシとしよう。

 あ、そうそう。話は全く関係ないが、実家に帰省している妻から先ほどメールがあり、どうやら息子が風邪をひいたらしい。妻の田舎は非常に寒いのでちょっと心配である。早く治ります様に!
 コレを読んでる皆さんも是非一緒に祈って下さいませ(笑)