中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

YESTERDAY Live vol.9

 本日は月一恒例(最近は不定期開催?っぽいが)の『YESTERDAY Live vol.9』が開催された。このライブイベントは、ワタクシの趣味の一環として月一くらいで自前のPAやら生ドラムやらを持ち込み、お店の一角をステージにしてライブをやらせて頂いているのだ。早いもので今回で 9回目となる。

 本日は久々登場の『Fantosong』である。日本人による Jazzの生演奏である。ファーストステージから熱い演奏が繰り広げられる。

 そしてゲストプレイヤーとして H江さんの奥様がピアノとして2曲だけ参加。Fantosongはゲストプレイヤーが多いのもまた楽しみの一つなのだが、本当に上手くて驚いた。噂は予々聞いていたのだが、所謂 Jazz畑の人のプレイである。素直に感動してしまった。

 ファーストステージから立ち見が出る程の盛況ぶりで、午後11時を過ぎてから始まったセカンドステージでもまだお客さんがこんなに残ってくれていた。音楽ってスバラシイ!

 狭いステージなので、中々全員をフレームに収めるのが難しいのだが、一枚だけ全員が映ってるのがあった。特にドラムは縦に並んでいる関係で、私の位置からは何も見えない…という(苦笑)でもヤマさんのブラシワークはいつ聴いても素晴らしく、学ぶ事が非常に多い。

 そして、これまたスペシャルゲストで、Vocalの Yukoさんに登場頂く。上海でヴォイストレーナーとして活躍されている彼女の歌はサスガにプロっぽい『場慣れ感』があり、非常に美しい声で聴衆を魅了していた。

 全ての演目が終了したのは午前0時過ぎ。大盛況の内に終演となった。いやぁ…疲れたケド、非常に楽しかった。やはり音楽は生演奏に限る!

 音楽に詳しく無い人でも、こうして実際に演奏している音を目の前で聴く機会があると、どんな人でも『何か』感じるんだよね。何か良く判らないけど『スゲー!』って感じる気持ちと、演奏者が楽器を使って『何かを伝えたい』と思ってるキモチというか『魂の震え』みたいなモノが、ちゃーんと音を通して肌で伝わるのだ。
 聴いているお客さんは、最初は良く判らなくても(特にJazzはスノッブな音楽なので)でも、段々と皆の目が輝いて来て、最後は自然と笑顔になる。
 音楽に国境って無いんだよね、ホント。「こういうイベント、ずっと続けたいなぁ…」なんて改めて思った非常に良い夜だった。