中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

雨の日曜日にDIY

 表題の通り雨の日曜日である。丁度良い具合に、先日女房に頼んで通販で買ってもらったポンプが到着したので折角だし今日は自分で交換してみた。

 今住んでいる家は老房子であり、しかも4階建ての一番上である。この年代の中国の古い住居は屋上に給水タンクは設置されておらず、また団地の様な『給水塔』みたいなシャレた物も無かった為、上の階に行けば行く程『水圧』の問題に悩まされる訳だ。
 一応、普通に水道を捻れば生活に困らない程度(洗濯や洗い物等)には水は出るのだが、シャワーで使う『瞬間湯沸かし器』は水圧が低いと温度が安定しない。コッチの湯沸器は基本的に3段階くらいしか温度調整が選べない古いタイプが多く、水温調整のダイヤルは水流を調整するだけなので、温度を上げると湯沸器の中を流れる水の抵抗が増える仕組みになっている。つまり、元々水圧が低い状態でこのツマミを捻ると水が設定以上に出なくなってしまい、異常に熱くなって沸騰してる様な水がチョロチョロ出るだけ…になる。
 しかも、水道の蛇口が温水と冷水を一本のレバーでコントロールする様なタイプだと(ウチが正にそうなのだが)熱いからといって、レバーを冷水側に捻ると、只でさえ水圧が低い上に蛇口で更に温水側の水圧を下げる様な行為をする訳だから、結局水が流れなくなって湯沸器が止まってしまうのだ。
 だから熱〜くなったカト思うと、急に冷水になったりして、冬場の風呂は本当に困る事になる。

 そんな訳で、中国の古い住宅の上の階では、湯沸器の直前にこういった補助ポンプが付いている家が多い。ウチにも最初から付いていた。写真は今まで使っていた古いポンプ。

 ただ、コレも毎日使う電化製品なのでサスガに消耗するらしく、最近は音が大きくなって来た割に、水の量が以前ほど勢いが無くなって来たので「そろそろ寿命かも?」と思い、どこかで交換修理をしてもらおうと色々調べてみた。しかし最近のこの周辺のマンションは日本と同様に屋上に給水タンクみたいなものがしっかり付いているので、今となってはこのタイプのポンプを買うのは非常に難しいのだ。
 そこで、妻に頼んでネットで調べてもらい、ようやく似た様な仕様の物を見つけたので買ってもらったワケだ。そんな訳なので、結局修理も自分でやる羽目になった。(まぁこういう工作!?は根っから大好きなので全然苦じゃ無いのだが…)

 いざ交換を始めてみると、ポンプの出力側の(圧力が高い方の)古い管を外した途端に中のパッキンがボロボロと崩れてしまって、ポンプを設置後に再度付け替えても水漏れして全然使い物にならない…というトラブルに見舞われる。
 「困ったなぁ…」なんて思って妻に相談したら、「こういう水道管みたいなパーツは、その辺の小さな店でいくらでも売ってるわよ」みたいな事を言うから、半信半疑で、とりあえず近所の『なんでも屋』みたいな店にパッキンが崩れてしまった水道管のパーツを持って行ってダメモトで「コレと同じ物ありますか?」と聞いてみたら、あっさり「あるよ」と出してくれた。しかも40cmのフレキシブルホースと2つのパッキン込みで、たった12元(約180円くらい)だった。安い!
 「…っつーか、こんなモンの在庫を、いつでも持ってるってどういう事?」「一年に何人の客がコレ買うんだろ?」とか何とか!? 独り言を言いながら交換作業をする。
 最後はしっかりテープシールして密封して、水道の元栓を開けて確認したら、ちゃんと水漏れも無く動いた! 当たり前だが前よりも水圧が高くて音も静かになったのでちょっと感動(笑)

 でも今の季節は『中』と『大』の中間なので、やはり温度調整が非常に難しく、『大』にすると沸騰した様な熱いお湯が勢い良く出てくるし、『中』にすると若干温くて風呂にはキツいなぁ…という実に微妙な結果になってしまった。まぁ冬場はフツーに0度以下になったりするから、今の季節で『大』はまだ早いのかもしれない。
 結局水圧が上がっても水温は蛇口でコントロールする事には変わりないので、妻的には「音が静かになっただけじゃん」みたいな微妙な反応だったが…(凹)
 まぁでも真冬になれば全然違うし、真冬になってからこーんな面倒な交換作業はしたくないので、コレで良いのだ!(笑)