木曜日、上海は曇り時々小雨。気温は12度くらいで肌寒い。今日は仕事を早めに上がって、友人の Saxプレイヤーの前田さん邸で待ち合わせ。その後は言さんのタクシーで古北の某所に向かった。実は今回本帰国になる某人からアンプ類とドラムセットを譲って頂ける事になったのだ。アンプ類は前田さん、ドラムセットはワタクシである。
いやぁ…人生長く生きてると良いことはあるもので、ドラムセットは何と YAMAHAの STAGE CUSTOMだった。しかも 5タムのフルセット。顔は冷静を装いつつも心は嬉しくて狂喜乱舞状態（笑）
しかし、カナリ長い事使っていなかったらしく状態は保証できない…との事で、タムやキック類は布のソフトケースには入っていたが、どうやら長期に渡ってベランダ等に放置されて居た様で、ケース自体が朽ちる寸前、ボロボロでファスナーが壊れて開かない。無理に引っ張ったらファスナーの金属部分（引っ張る取手の部分）が折れてしまった（泣） うーむ…こりゃ中のドラム自体の金属パーツのサビやら痛みやら、何よりシェルの木の状態がカナリ心配だ。とは言え、確かステージカスタムはバーチシェルな筈なので、往年の YD9000シリーズと同じ材質のシェル…という事になる。昔憧れていたあの YD9000と同じ材質のドラムセットなんて嬉しくて発狂しそうだ。どうか木だけは生きてます様に！
早速、ワタクシがいつも個人レッスンをしている温故知新の音楽教室に持ち込んで（昨日店長には連絡しておいた）諸々痛んだ部分等を確認しつつ軽くセットアップしてみた。
BDは標準的な 22'インチ、TOMは 10'、12'、13'、14'インチ + フロアが 16'という構成。全部『深胴』仕様だった。YD9000で言う所の『RD』ってヤツですな。'80年代の良い音がしそうだ。
サスガにシンバル類は無かったし、ハイハットスタンドのシャフトが激しく曲がっていたり、ペダルが錆びてマトモに動かなかったり…等々細かいトラブルは有った物の、ベードラをはじめ全てのタムのシェルの『木』は全部ちゃんと生きていた（嬉）いやぁ…助かった！シェルの『木』が大事なんですよドラムはホント。
ラグやフープ等の金属パーツやシンバルスタンド類は、やはり若干サビが進んでいるし油切れで動きが悪い部分が多いので、今度時間がある時に全部バラして、ちゃんとメンテしようと思う（ペダルも腐りかけていたので自宅に持って帰ってメンテする事にした）やはりドラムは金属パーツからダメになる。
いやぁ…何はともあれ、とにかく本当に嬉しい！まさかこのトシで２セット目の生ドラムを手に入れるとはね。上海に住んでいて良かった。日本だったら手に入れても置く場所無いもんね。
その後は、店長の Lさんと相談し、このドラムセットはワタクシがココでレッスンする際に使うので、基本的にココに置きっ放しにする事にした。そして今まで使っていたボロいドラムセットは相談の結果、使えるパーツだけ残して本体は捨てる事になった。そもそもローカル無名メーカーの安いドラムだったし、ホントにボロボロでアチコチ『ガタ』が来ていたため売る事もできないしね。なかなかココまで使い倒したドラムも珍しい（笑）壊れるまで良く頑張ってくれた。
そしてレッスン用のセッティングに組み替えた。4タムは標準的じゃないので 12'と 13'を残して使わないタムとスタンドは持ち帰る事に。今後、温故知新『上海摩耶音楽教室』のドラム個人レッスンは、ワタクシのこのドラムセットを使ってレッスンを行うので生徒の皆さんお楽しみに！ ちょっと贅沢？かも!?（笑）
夜も遅くなってきたので 1Fのレストランに降りて前田さんと二人でワインで乾杯。
前田さんが譲り受けた PEAVEY製アンプ２台もチェックしたが、若干のガリはあるもののギターアンプもベースアンプも両方ともマトモに使える良い品だった。特にベースアンプは 15インチ(38cm)スピーカー故、ローエンドまでしっかり伸びている割にパンチのある素晴らしい音である。ナニゲにこのグラフィックイコライザーが使える。今まで温故知新で使っていた LANEY製のべーアンは 12インチ(30cm)だったので比べるとコッチの方が音に余裕が出来た感じで良い。やっぱべーアンは 15インチスピーカーが良いね。
前田さんもこのアンプ類は暫くこの店に貸し出しする事にしたらしい。もちろん自由に使って良いけど、コレは一応前田さんの個人物なので皆様壊さない様に使ってね（笑）
暫く食事しつつ飲んでいたら、毎週木曜日にレギュラーで入っている Jazzの子（プロ？）達の演奏が始まった。
今日は重たい楽器類を運んだので結構疲れたが、実に気分の良い一日だった。なんというか『縁あって』私の手元にやってきたステージカスタムくん！これから長く大事に使って行こうと思う。
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