中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

今年最も大きな現場

 火曜日、上海は雨時々曇り。気温はなんと 8度!!!超絶寒い。
 今日は某著名日本人ロックグループのライブのサポート業務。ワタクシは舞台周りの技術通訳である。朝 3時に起きて 4時に家を出て、4時半には会場に到着。なぜこんなに朝早いか?とうと、前のイベントで同会場を使っていた张学友さんの現場のバラしがギリギリまで終わらず、ウチらの仕込みと同時進行で徹夜で作業し、日本側チームに本番当日の朝の 5時に引き渡しというスケジュールになっていたのだ。ゆえに我々は日本側制作チームと同様に午前 4時半集合となった。老体にはツラいっす。
 いやぁ…何がツラいって、今朝はクソ寒いのですよ。もちろん 4時過ぎに家を出たら外はまだ真夜中な訳で小雨降る中をタクシーすっ飛ばしたのだが、会場のベンツアリーナは周りに何も無いから、M松さんと二人でブルブル震えながら搬入口でバックステージパスを待つ羽目になった。
 しかし、中に入ってみたら思ったよりステージが組みあがっていて一安心。コレなら何とか行けそう?かも。ホッと胸を撫で下ろす。

 ココからが火事場の騒ぎで皆大急ぎで組みまくる。中国のスタッフは一見するとテキトーにやってる風に見えるので日本のスタッフの皆様から見ると腹立たしいだろうが、その辺の文化的な違い部分も我々通訳グループが吸収しなければならない。中々大変っす。
 そしてお昼過ぎにようやく一息つけるくらいに纏まった。この辺から睡魔と疲労との戦いが始まる。

 午後 6時半、集合から約14時間後、なんとか予定通りオールクリアで開場できた。ここでホッと一息。あとはアーティストさんに任せるのみ。ココが本日のワタクシの現場、ステージしも手の下、アーティストさん出ハケの階段の横である。本番中はトラブったら飛んでいける場所でヒタスラ待機なので、角度的に上は何も見えない(笑)

 しかも、今回ワタクシ的には初の『フルIEM(イヤモニ)』でのライブ現場なので、初めて体験して判ったのだが、アーティストさんがイヤモニ使ってると、転がし(フットモニタ)の必要性が無いため、バックステージにはフロントの音が殆ど何も返って来ないのだ。つまり歌がなーんも聞こえないワケ。
 ゆえに本番中は生ドラムとベースアンプやギターアンプから漏れる音しか聞こえないからメインのボーカル含め全体的にボヤ〜んとした会場からの反響音だけで、超遠くで鳴っている音しか聞こえないのだ。いやぁ…結構好きなバンドだったからちゃんと音が聴きたかったので個人的にはとても残念だった。
 ま、とは言えイベントは大盛り上がりで事故なく無事に終了。1万人の歓声を聞いたらトリハダが立った。
 そして怒涛の持ち込み機材撤収作業のあと、打ち上げ会場に移動を開始したのが午後11時前である。外は気温 8度。寒くて泣きそうだ。

 打ち上げが終了したのが午前 1時半。なんと驚きの 21時間連続労働!!!(笑)でもまぁ、今年一番大きなイベントがコレで無事に終了した事になる。めでたしメデタシ。
 いやぁ…ここ数週間、マジで忙しかった〜。暫くはユックリしたいなぁ。
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