中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

ベースアンプの修理

 金曜日、上海は曇り。相変わらずの曇天続き。
 午後 7時過ぎに仕事を終えてからは、浦东の东绣路 x 花木路の东和公寓内にあるカフェ开心果に向かう。まずは地下鉄で上海科技馆まで行って、そこからmobikeに乗り換える。コレが一番便利。
 到着後は店長のタカさんに軽く挨拶してから夕食をいただく。さんまのひつまぶし!コレが美味しいんだ。上海に住んでるとお魚の摂取量が減るので、安全なお店ではなるべく魚メニューを食べる様に心がけている。

 そして、先般の金虹桥のイベントで壊れてしまったベースアンプの修理である。まずバラす。

 エンクロージャーが密閉型で一体成型っぽく接着してあるので最初どこから開けるのかサッパリ解らなかったが、スピーカーを外したら、内側からトランス部分にアクセスできた。
 取り外した 15inch(38cm)の巨大スピーカー。単体で別のアンプから線を繋いでみたらフツーに音が出た。つまりスピーカー本体に問題は無い。

 前回チェックした際、音が完全に出なくなってしまったかと思っていたのだが、今日確認したらツイーターから超小さく音が出ていて、よく確認してみるとこのウーファーからも高音が小さく出ている。つまり低音成分が全く出なくなってしまった訳だ。まぁ何はともあれアンプ部分の疑いが強いな。っつー事でアンプ部分のチェック。

 基板はコレしか無かった。これ『クラスD』つまりデジタルアンプだな、きっと。デジタルアンプで高音成分しか出ない…となると、最終段の DAコンバータが壊れた可能性が高い。つまり単純にコイルが怪しい。
 そんな訳で火を入れて音を出しながら感電しない様に注意しながら基板上の部品を絶縁された棒状の物でコイル部分を少し揺らしてみたら、片方のコイルがグラグラしていて、接触不良っぽく音が出た。どうやらこのコイルが振動で外れてしまったらしい。
 そんな訳で一旦基板を外してひっくり返してハンダを一旦溶かして当該コイルを外してみた。

 すると片方の足が途中から折れていた。残りの足は基板側に残っていた。何これ金属疲労?てっきり基板がからハンダが剥がれて浮いてしまっているだけだと思ったのだが、まさか折れてると思わなかった。
 とりあえず足が短すぎるのでコッチの足だけジャンパー線で延長して基板に直接ハンダ付けしたら綺麗に治った。音も今まで通りパンチのあるフツーのベースアンプの音になった。
 そして、来た道を戻る様に分解したものを全部元どおりにして修理完了! 最後に改めてコンセントをさして電源を入れたら、一瞬パワーLEDが点灯した後、そのまま消えてしまい、何度on/offしても電源が入らない。なんと!今度は『完全に』電源が入らなくなってしまったのだ。ええええ????なんで????
 長〜〜い溜め息の後、また全部ネジを外して基板を取り出す。特に異常は無さそうだが、メインヒューズ(ミゼット菅)が飛んでいた。つまりどこかに大きな電流が流れた事を意味する。さっき裸の状態ではフツーに動作していたので解せない。修理後にコイルが外れない様に开心果にあったボンドを流し込んだのだが、まさかあのボンドが導体だったのかなぁ?テスターで測った限り抵抗値は∞に近いから違うとは思うが…。
 何はともあれ夜11時を回っていたので今日は諦めて帰る事にした。あ〜あ。なんだかなぁ。。。
 帰りにタカさんにイツモの店に寄ってもらい、ココの倉庫に置いて有るワタクシの小さい方のベースアンプを貸して、その帰りに一杯だけ飲んでから帰宅。なんだか空回りの一日。
 そりゃそうと関係ないが、最近夜中にmobikeが見つからなくてナニゲに困っている。絶対量が減ってるのかと思ったら、みんな自分の住んでる小区の中に入れちゃうのだ。これルール違反なのに、特に罰則が無いからみんな私物化するんだよね。ホント困ったモンだ。道端に無ければ共有自転車の意味が無い。

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