中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

mobikeの新型ロックと前夜祭

 金曜日、上海は晴れ、気温は 7度。先日の 20度越えは何だったんだろう?…という位、真冬に逆戻りな今日この頃。
 仕事は細々としたデスクワークと、後は最近上映会関連の仕事が増えてきたのでビデオ関連機材の研究を行った。業務用の映像フォーマットである『SDI』規格は、一本の BNCコネクタ同軸ケーブルで、映像信号のみならず音声信号を 8本も同時に載せる事ができるらしいのだ。しかしコレが積極的に使われている事例も少ないし変換する機材も少ないので、ネットを駆使して色々と調べてみた。
 SDIはデジタル転送なので、実は AES/EBUで 8本、つまり 4xSTEREOの音声(48Khz/24bit)を映像信号と同時に送る事ができるのだ。しかもたった1本(2接点)の同軸ケーブルで 100m先まで!である。こんな凄い規格なのに何故映像屋さんはカメラ(映像信号だけ)でしか使わないのだろう?実に勿体ない。ウチの同僚が個人で購入した BlackMagicDesignのスイッチャーは全ての出力が SDIで、オーディオ出力ポートが無かったので、音声信号を扱うことは出来ないのかと思っていたら、ちゃんと同社から出ていましたよ。SDI to Audioという機材が!コレは SDIから、TRSフォーンにてアナログ(Balanced)が 4ch(2xSTEREO)かデジタル(AES/EBU)が 8ch(4xSTEREO)のオーディオ信号を取り出せる(ボディサイドに有るディップスイッチでデジタルとアナログの変更が出来る)優れもの。つまり送出元が PC等で HDMI接続の場合、デジタル信号のままオーディオも同時に載せて送れるので、このままスイッチャーに入れれば全く劣化しないまま(デジタルのまま)スイッチャーで処理され、最終的にアウトの段階で SDIからこのコンバーターを通して D/A変換して音声だけ卓に送り、PARA-out(ちゃんと内部でリクロッキングされている)から映像信号を LED等のプロセッサーに送れば、スイッチャー側で音声のコントロールも同時に可能になるワケだ。何これスゲーぢゃん! 我々の様に上映会でバックアップマシンを同時に回す際、いつも問題になってるのが、映像がバックアップ側に切り替わった際の、音声の切り替えは PAさん任せ!という点で、音がズレると観ている方は直ぐに気付くから『とっちらかった』感じが助長されてしまう…という恐れがあったのだが、もしハナっからSDIにオーディオ信号も乗っかった状態ならばワンボタンでシームレスに切り替える事が可能となる。(しかも BMDのスイッチャーはしっかり音声までクロスフェードしてくれる)いやぁ…世の中知らない事が多いけど、調べれば色々と便利な使い方が見つかるモノだね。また一つお利口になった(笑)
 さて、仕事を終えてからは、明日のライブで使う機材を LL Barに運ぶ為に一旦イツモの店に機材を取りに向かった。例によってシェアサイクルの mobikeで駅に向かおうとしたら、ロック部分の機械が新しいモノに変わっていた。最近、経年劣化!?か QRコードをスキャンして「ピピっ」という音が鳴っても鍵の部分が錆びて堅くなって動きが鈍くて開きづらい車体が多かったのだが、どうやらコレはその不具合を解消したバージョンらしい。

 超スムースに「サクっ」っと開いて気持ち良い。やっぱこうじゃなきゃね。
 そして伊犁路x古羊路にある bistro fioreにて S富夫妻と、日本から先程到着したばかりの T木さんと、店長の Taroさんとで明日のパーティの前夜祭!?的なお食事会。ココのお料理は何を食べても外れが無くてとても美味しい!

 結構酔っ払ってしまったが、楽しいお食事会だった。

 さて!明日はココの地下の LL Barにて S富夫妻の結婚披露パーティが行われる。ワタクシも出演するのでチョット楽しみ(笑)頑張るぞっと!
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