中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

修理とリハ

 木曜日、上海は晴れ。気温は 13度。やっと晴れた。やはり太陽は偉大だ。気分が全然違う。
 朝一から昨夜のギターの修理の続き。まずは断線していた部分をリード線を依って半田付け。


 そして、今度は液漏れしない様に日本で買ってきた電池を入れてみる。

 装着してみたが、やはりウンともスンとも言わない。とりあえずテスターで計ってみたら基盤までシッカリ 6V行っているので、例のチューナー部分が壊れているか、或いはチューブプリの真空管が死んでいる可能性が有る。驚いた事にタカさんのアコギはプリアンプ部に真空管が入っていたのだ。調べてみたら Takamineの CTP-1というタイプで、アコギビルトインのプリアンプ部に真空管が入っているモノだった。いやぁ…びっくり。しかし結構雑に扱われていた形跡が有るので、真空管自体が飛んでしまっている可能性が有る。仕方ないので淘宝网でプリ管として定番の 12AX7と 12AU7を購入してみた。到着したら交換してみようと思う。
 …しかし、考えてみたらタカさんがこのギターを使うのが 4/6〜7との事だったので、下手すると修理が間に合わないかもしれない。念のため、もし間に合わなかった時はワタクシのアコギを貸す約束をしていたので、まずは自分のアコギのメンテをする事にした。ワタクシの Fenderのアコギはイツモの店の倉庫に入れさせて頂いているので、とりあえず mobikeでイツモの店まで行って状態を確認した。ハードケースに入れっぱなしにしてあるので状態は結構良かったので一安心。

 しかし弾いてみると弦高が高くて少々弾きにくい。ネックもチェックしてみたが特に反ってるワケでも無いので、単純にブリッジが高いだけと思われる。
 約 30秒程考えて、金工ヤスリも有る事だし、少しブリッジを削る事にした。実は前から少々気にはなっていたのだが、面倒臭いので中々重い腰が上がらなかったのだ。こんな事でも無きゃワザワザ削ったりしないものね。

 約 0.5mmほど削って装着し直したらカナリ良くなった。うーむ満足!これで保険は出来た。めでたしメデタシ。
 気付けばお昼前だったので慌てて出社。出社後は月末の上映会案件の準備。いよいよ今週末日曜日に上海、そして来週31日は重慶に出張して重慶の会場で上映会を行うのだ。準備は「しすぎ」という事が無い底なしの作業なので、気合いを入れすぎない様に注意する(笑)
 午後 5時に会社を出て、上海马戏城に有るスタジオ『BONEYARD』に向かった。今日はバンドのリハが有るのだ。クソ重たいツインペダルを持ち歩くのは億劫で仕方ないが、Ken君の曲は基本的にツーバスなのでツインペダルが必須なのだ。
 ココのスタジオの待合室は結構好きな空間。

 ドラムセットは dw製。このドラムセットとも結構長い付き合いになるなぁ。バスドラが非常に良い音がするので特にツーバス曲は気持ちが良い。

 そうそう!今日はリハーサル中にちょっとした珍事件があった。ベースアンプのヘッドとキャビを繋いでいるシールド(スピケ代用品)が溶けてショートして音が止まったのだ。触ってみたらケーブルが熱い熱い!触れない程発熱していてビックリ。中国ローカルの安いシールドをスピケとして使用していたらしく、しかも 5mくらいあるモノを雑巾を絞る様な形にぐるぐる巻きにして束ねて 1mくらいに纏めてあったのだ。ココに大電流が流れ込んだため磁界が発生してしまい、熱になって中のセパレーターが溶けてショートしたのだと思われる。プラスティックの溶ける様な変な臭いが漂っていた。

 低周波恐るべし!ベースアンプは侮れないね。皆さんもヘッドとキャビを繋ぐ線は、フツーのシールドも一応使えるけど、例えプラグが Phone型でもケーブルはちゃんとスピーカーケーブル(シールド構造じゃなくて太いフィーダー線みたいな太い単なるより線)を使いましょうね! 下手したら燃えるよありゃ。びっくりさ。
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