中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

China Joy 4日目<最終日>

 月曜日、上海は曇りのち晴れ、気温は36度。
 本日は China Joyの 4日目、最終日。千秋楽である。例によって朝 6時半に家を出てタクシーで会場である上海新国际博览中心に向かった。会場に到着してからは怒濤のリハーサル&本番である。
 今日はエレクトーン奏者が出演するのだが、なななんと!本番直前に、スタッフが誤って 100V仕様のエレクトーンの電源ケーブルを 220Vのコンセントにそのまま挿してしまったからさぁ大変! YAMAHA STAGEAの下のアンプ部分から煙りがモクモクと出始めたのを見て、別のスタッフが慌てて電源を引っこ抜いたのだが、とき既に遅し。。。正しい 100Vに繋いでも、スピーカーからは全く音が出ないじゃないか(怖)
 「うわー!どうしよう!!」と皆で騒いで慌てまくったが、タッチセンサー付きのディスプレイは正常点灯しているので「ひょっとして、まだ生きてる?」と、微かな望みをかけてアチコチ弄り回った。しかし相変わらず DI側にも音は行っていない様だ。泣きたい気分で色々タッチしてみたが変化無し。フト『ヴォリュームペダル!』と思いつき、ペダルを踏んだら。。。。音が出た!!!!!つまりシンセ部分は生きている!
 ステージアはどうやら本体シンセサイザー部分と下部に有るアンプ部分は別電源になっている様だ。いやぁ不幸中の幸いである。焼損したのがアンプ部分だけで、本体(音源部分)が無傷だったのだ。(多分デジタル側はユニバーサル電源なのだろう)
 壊れた事には変わりないが、とにかく DIから普通に音は出たので何とか本番は乗り切る事ができた。いやぁ…危なかった。本番 10分前ですよコレ。直前の ShowGirlランウェイが終わってからのセットチェンジの転換時間がカナリ少なかったので、やはり慌てている時に事故は発生するね。特に重たい機材を動かす時は移動ばかりに気を取られるから注意が必要。今後は気をつけようと思う。
 何はともあれ、何とか最後の演目も無事終了し、エンディングのランウェイを終え、やっと China Joy 2018の某社ステージでの全ての舞台業務が終了した。最後に一緒に戦ってくれた舞台スタッフと一緒にステージ上で記念撮影。

 彼等が居なかったら何も出来なかった。やっぱり最後は『ヒト』だね。結束力と全幅の信頼。彼等とならどんな現場でも負ける気がしない。本当に感謝してやまない。

 バックヤードに戻ったら、いきなりドッと疲れが出た。急に魂が抜けた様に感覚が無くなってブッ倒れそうになったので、へなへなと椅子に座って小休止。こういう風に緊張の糸が切れた時が一番危ないからね。そこから後は自分の中でのアクセルを半分以下まで下げて自分自身をセーフモードにして、午後の撤収はワカモノに任せる事にした。(※関係者のみなさま、修了後ワタクシが不機嫌そうに見えたかもしれませんが、別に不機嫌だったワケじゃないですよ。コレがワタクシ的なセーフモードなのです)
 そしてバラしを終えてトラックへの積み込みまで付き合った後は、弊社スタッフとは同行せずに地下鉄で先に帰ってくる事にした。今日の演目は午前中だけで、午後から撤収だったので帰宅したのはまだ午後 7時前だったが、何も考えずにベッドに倒れこんで、そのまま眠ってしまった。
 目覚めれば午前 4時。なんとなく腹も減ったのでチーズとジョニ赤で一人打ち上げ。

 いやぁ…、ワタクシの今年の夏が終わった。色々と反省点は山盛りだが、とにかく大きな事故なく完遂できて良かった。本当に関係者全員に感謝である。もう感謝しかない。
 最後に一番頑張ってくれた我々のステージを記念に載せておこうかな。展示会場でのイベントって儚いね。この為に何日もかけて組み上げた立派なステージも終わったら全部壊してしまうんだもの。

 ありがとう! 2018年の夏!
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