中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

音の収録より映像収録の方がタイヘン

 水曜日、上海は晴れ時々豪雨。例によって天気雨な一日。台風また来てるんだって? ホント今年はどうかしてる。
 さて、午前 9時前に家を出て自宅前で旧友のレクサスを待つ。本日は上海某所にあるスタジオにてベースの収録が有るのだ。

 ナビを頼りに某スタジオに到着。さっきまで雨が降っていたのに、午前 10時前にはピーカンである。

 我々が到着したら、既にお客様(作家の先生)が到着していてビックリ。別に我々が遅刻したワケじゃないのだが、なんとなく慌ててセッティングして即レコーディングに入る。日本と違ってコッチのスタッフは全然気を遣わないからプレイヤーであるワタクシが一番気を遣っている…という変な図。
 収録はまぁまぁ順調で、クッソ難しいフレーズも何度か叩いて(あ、因みにイマドキの人たちはパンチインを知らないので「叩く」と言っても伝わらなくてチョット凹んだ。まぁトラックが無尽蔵に作れるのでパンチなんかしなくて良いものね)良いテイクを組み合わせて綺麗に纏めて頂く。さすが Protools。一昔前の PCM3348の頃じゃこうサクっとは行かない。多分 2倍くらい時間がかかっただろう。

 全ての音が録り終わった後は、お昼休憩である。みなでワイワイお弁当を食べる。スタジオで食べるお弁当は何故かピクニック気分で楽しいんだよなぁ。実に不思議。最近、レコーディングスタジオを使うお客さんがどんどん減ってきて、上海にあるレコスタが軒並み潰れているらしい。声優さんや演者さんのギャラはどんどん高騰しているのに、DAWの普及でアマチュアでもそこそこ録れる様になっちゃったから、スタジオにかける費用はどんどん下げられてる…との事。これは世界中似たような傾向にあるね。今やレコスタ経営じゃ喰っていけない。
 食後は今度は映像の収録である。今回この楽曲が入ったゲームをリリースする際に、同時にメイキングビデオ的な PVを作って宣伝に使うらしい。今日はそれの映像収録も有るのだ。
 メイクさんに色々と顔を弄って貰うラブリー 51歳。自分が撮られる立場なんて何年ぶりだろ? 超久々なので何となくくすぐったい(笑)


 スラップが格好良く見えるカメラアングルを相談。

 そして収録開始。最近はギターやベースのネック天辺のヘッド部分に GoPro的なアクションカメラを装着して同時収録するらしいのだが、コレがヘッドが重くなって弾きにくいったらありゃしない。

 撮り終わったら直ぐに確認。コレを何度も繰り返す。

 いやぁ…映像屋さんってナニゲにタイヘンだね。音声収録よりも映像の方が時間かかってる気がしないでもない。…とは言え関心している場合では無い。気付けば 2時間半くらい重たいベースを抱えたまま立っていたので段々腰が痛くなって来たじゃないか。こりゃギックリ腰にはキツい現場だわ。最後の方はきっと笑顔が消えていると思われる(苦笑)
 何はともあれ、無事に収録が終了して良かった。この PVはこのゲームが発売される頃に一般公開されるらしいので、公開されたらココにもリンク張ろうと思う。中国の大手ゲーム会社の作品なので、きっと誰でも見られる筈!乞うご期待!?
 さて、収録終了後は自宅までクルマで送って貰い。楽器類を置いた後はフツーに出社である。China Joyが終わったら暇になるとばかり思っていたのだが地味に忙しい。ま、忙しいのは良いことだけどね!
 20時半過ぎに会社を出て、ガーデンホテルのジムの大浴場に浸かってから帰宅。嗚呼…どうやら今日の収録で、腰がちょっと悪化した気がするなぁ。明日からまた気をつけよう!
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