中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

WAGASは欧米人が多い

 土曜日、上海は晴れ、気温は26度。非常に涼しい一日。実に快適。
 本日は土曜日だが、国慶節前の法定出勤日なので中国では『平日』扱いである。例によって連休前後の出勤日は億劫で仕方ない。…とは言えワタクシは来月非常に出張が多く、殆どが土日にかかっているため、レギュラー土日のイベントを前倒ししなければならないから色々とスケジュールのやりくりが大変なのだ。故に、今のウチに土日のイベントで出来る事を前倒しでやっておかなければならない。
 そんなワケで、まずはヤマハである。出席出来る人だけでもレッスンをしようと思い、午前中から静安寺のヤマハに向かった。
 しかし最近朝一で某所に届け物をしなければならず、カナリ早めに家を出ているので、今日は 1時間も早く新闸路x胶州路に到着してしまった。何だかなぁ…。とりあえずタクシーを降りて目の前にあったWAGASに入ってみた。

 一歩足を踏み入れたら、殆どのお客さんがガイジンさんでびっくり、いや正確に言うと自分もガイジンなので『欧米人』だな。ココはペット同伴もOKらしい。

 そしてモカなんか頂きつつ、譜面を見ながら今日教える事の整理。

 しっかし、なんでこんなに欧米人に人気が有るのだろう? 店員の英語もスタバ等に比べるとカナリ曖昧で、決して褒められるレベルじゃないのに。。。実に不思議だ。
 そして結構良い時間になったのでヤマハに向かったのだが入り口が工事してて入れない!何じゃこりゃ?

 どうやら国慶節の連休中に結構大胆な内装工事をする様だ。確かに中国では纏まった休日なんて年に数回しか無いものね。そんなわけで右手にあるオフィスの方から入館。入ってみたら入り口のみならず、中も結構手が入っていた。どうやら新しい教室も数部屋増えるっぽい。良い感じだ。
 そしてグループレッスンを1時間教えた後は、mobikeと地下鉄を乗り継いで 伊犁路x古羊路の LLバーに移動。1Fで軽く昼食をとった後は、地下に移動してドラムの個人レッスンである。本日は 1コマ 1名のみ。

 レッスン修了後は慌てて荷物を纏めて、また mobikeに乗り、今度は高島屋へ移動である。例によって毎週土曜日恒例のミニライブの PAなのだが、昨日の 5周年イベントの舞台が残っているので、今日はココ(昨日の 5周年記念イベントの屋外舞台)で行う事になっているのだ。しかも今日は中国の伝統楽器3種盛りである。どれも音が小さい楽器なのでこれらを屋外で演るのは非常に難しい。PA泣かせの舞台だ。
 まずは琵琶。コレが『鳴らない』楽器の典型なので、ワタクシ的『鉄板』であるピエゾピックアップを持参。出演者がコレの装着を快諾してくれれば、まず音量的には問題無い。念のため57でエアを拾う。そして次に問題なのは古筝である。コレも図体はデカい割に音は小さい楽器なので、裏のサウンドホールから 57で『ハコ鳴り』を拾いつつ、上から X-Y型のワンポイントステレオマイクで『弦を擦る感』を中心にエア感を拾う。勿論コンデンサーの音はモニタからは一切返さない(直ぐハウるからね)

 そして最後は笛子である。コレは比較的キンキンした音が抜けるのでそれほど神経を使わなくても拾えるかとは思ったが、顔を動かす事によって音量が変化するのが嫌だったので(音楽的に一番盛り上がる部分で気持ちも動くから一番顔が動くので、音が小さくなる傾向が高い)故に今回はヘッドセットで狙う事にした。
 リハは良い感じに終了。ただ一点問題点はビル風が強い事。ココは本当に風が強い現場で、譜面が譜面台ごと吹っ飛んでいくこと数回…。アーティスト泣かせでも有る。しかもコレだけ風が強いと、いくらマイクに風防が付いているとは言え、ポップノイズというか「ボワーッ」という風切り音がマイクに乗りまくって閉口した。
 そんなこんなでアレよアレよと言う間に本番である。本番は想定通りの音で結構マトモに音が拾えて良かった。唯一悔やまれるのがタマに吹いてくる強風による風切り音である。コレばっかりは天災!?なのでどうしようも無い。とりあえず takaさんから頂いた写真で雰囲気だけでも。



 後ろにワタクシ自身も映り込んでる写真が有った。そもそもこんな端っこでしかPAする場所が無いんだから、如何に大変か。。。FOHの音を聴く為には何度も客席の方まで走らなければならないのだ。運動不足のオッサンにはキツいっつーの(苦笑)

 何はともあれ無事に全ての演目が終了。琵琶奏者から「シッカリと大きな音でちゃんと『琵琶の音』がして、とても演りやすかったわ」と褒めてもらえたので嬉しくなった。ピエゾ様々である。もしピエゾが無かったらこの楽器の中低域を拾うのは不可能に近い。ましてや屋外だなんて…想像するだけで怖いわ。
 終了後は takaさんと二人で怒濤のバラしである。屋外のバラしは照明屋さんとの戦いで、照明屋が先に明かりを落としてしまうと何も見えなくなってしまうので、とにかくスピードが命。イツモの倍くらいの速度でちゃっちゃと片付ける。今回の照明屋はウチが頼んだワケでは無いので初めての業者だったのだが、スタッフが結構非常に良い奴らばかりで、我々がバラし終わるのを冗談なんか言いつつもちゃんと待ってくれた。
 そして照明が落ちてトラスが降りてくる頃、我々は台車に乗せ終わって小休止。ふひー。間に合った。

 二日間、お疲れ様でした!
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