中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

自分のアタマで考えよう

 日曜日、上海は快晴、気温は 14度で暖かい一日。

 例の肺炎騒ぎで相変わらず自宅軟禁状態が続いている。最近思うのだが、人間って『ココロの生き物』だな…とつくづく。
 閉塞された部屋に長時間閉じ込められてるとココロが病んでくるから困りもの。。。なので?暇だし今日はちょっと毒を吐こうかな(笑)

 状況的に、こんな事を言うと(書くと)倫理的に!?怒られてしまうかもしれないが、ワタクシ個人の見解としては、正直、今の状態は『情報に踊らされてる人々に付き合ってる』感が有るのだ。モラルの観点からお付き合いしている?感。

 今回の新型肺炎、ちゃんと情報を選別してしっかり整理してみると判ると思うのだが、言っても感染力はインフルエンザくらいなモノらしいので、確率論で言えば、そんなにビビる必要は無い筈だと(個人的には)感じているのだ。だって毎年インフルエンザで何人死んでるか知ってますか?チョット調べれば数字が出てるケド、カナリ多くの方が亡くなってるらしい。そのクセ、季節性インフルエンザがどんだけ流行していても、こんな大事件っぽく報道されないし、ワタクシ自身だって、そんなに特別に気をつけたりしない。仮に知人がかかっても「嗚呼…タイヘンだったね。ゆっくり休んでね」と言う位である。

 ワタクシが最も『怖いな』と思うのは、情報量が恐ろしく増えてしまった昨今『自分の頭で考えて情報を選別できないヒトが増えてる気がする』という点だな。入ってきた情報をそのまま情報として脳に直接仕舞い込んでしまうヒトがとても多い気がする。。。まず疑いましょうよ!何なら 20世紀と違って今や情報は殆ど『素人』がアップしてるんですよ!

 20年前はインターネットにアクセスできるヒトは基本的に PCに関する知識を持ってる一部の人間だけで、どういう仕組みで Webが成り立ってるか『知ってる』ヒト達ばかりだったし、且つ写真やビデオの無い『文字ベース』のやりとりだったので、受け手がそれぞれ自分の頭で考えて想像して整理してから、それを『ヒトから聞いた情報を自分の頭で解釈して構築した【二次的情報】として』脳に格納していたのだが、10年くらい前からスマフォでネット閲覧が出来る様になり、それに伴い世界中の回線が高速化されて、今や写真のみならずビデオ映像が誰でも手のひらの上で閲覧できる時代である。
 映像のインパクトというのはヒトを簡単に操る事ができるのは自明で、衝撃的な映像は直接的に脳に高揚感や恐怖感を抱かせるワケだ。しかもその絵に『衝撃的なキャプション』が付いていたら尚更である。見たヒトから『疑う』というプロセスを奪い去ってしまう程の衝撃だとしたら、あたかも『自分が見た、自分が経験した』情報として脳にインプットしちゃうヒトが出てきても仕方ない。でも個人的にこれはタイヘン危険だと思うワケだな。

 まだ 20世紀までは新聞社やTV局という、いわば『大勢の脳』によって考えられ、ある意味『操作』された情報を『一般情報』として流すことが出来たのだが、今や個人が、個人の意思で(時に悪意を持って)送出する事が可能な世の中なのだ。しかも前述した通り『自分で考えずに』得た情報イコール『情報』としてリダイレクト(転送)しまくるから、衝撃的な情報の方が転送率が高くなり、ヒトの目に付きやすくなる…という悪循環。 一昔前ならば、こんな簡単にマスをコントロールできるなんて想像だにしなかったが、今や、TV局が素人の Twitter情報から記事を得て素人に情報提供を仰ぐ?みたいなイビツな世の中じゃん?
 今や何よりネットの情報が世界を支配している…と言っても過言では無い。

 あれ?何を言おうと思ってたんだっけ? …あ、そうそう。新型肺炎のハナシですよ。

 確かに武漢はタイヘンな事になってると思う。患者が多いということは二次感染が多いのは当然で、しかも街全体を丸ごと封鎖なんかしちゃったら、そりゃ逃げ場が無いんだから爆発的に増えるだろう(実際増えてるしね) でもこれはワタクシ、この騒ぎが始まった頃からずっと言ってる『確率論』のハナシだと思うのですよ。数学的にパーセンテージでヒトにうつる確率って、臨床学的にある程度は証明できてるじゃん? しかもちゃんと情報を集めてみると判ると思うが、コレ決して『不治の病』では無いみたいじゃん。肺炎だからそりゃ基礎疾患が有る方やお年寄りは非常に危険だと思うケド、そうじゃなくて普通に(インフルエンザ的に?)軽症のまま完治してるヒトの方が絶対的に多いワケで、その辺が全くクローズアップされていない。特効薬ができない事を憂うばかり(でも確か SARSだって MERSだってまだ特効薬はできてない筈)

 結局『不安心理』を煽る投稿ばかりが目立ってしまうので、煽られてる国民(人民)で溢れかえっていて、世の中(特に中国国内に住む人が)『過剰に』ビビってる気がするんですよ。

 もちろん多勢に無勢なので、モラルとして「君たちそれは間違ってるよ!マスクしても実は無駄な抵抗だよ!」なんて口が裂けても言わないけどね。でも市販されてる隙間だらけの簡易的なマスクは『ヒトから自分を守る』ためじゃなくて『自分が他人に移さない様にするため』にするモノ…という事を理解した上でしてるヒトが何人居るか?…と考えると悲しくなるんだなぁ。


 さて!長くなった。(いや、ヒマなのですよ)

 自宅軟禁されてる事で溜まった鬱憤を吐き出してみたダケです。他意はござらぬ。
 ここに書いた内容はあくまでワタクシ『個人が』勝手に感じただけの『個人的意見』に過ぎないので、ワタクシ何も保証いたしませんよモチロン。単なる愚痴です! 何せ今でも爆発的に感染者が増えてる事は事実だし、この速度で増え続けたら、今住むこの上海だって封鎖される可能性有るし、こんな悠長な事は言ってられなくなるのも事実だしな(笑)

 あえて言うまでも無く『予防』は絶対に必要ですよ!モチロン!

 下の写真は、本日の唯一の外出(例によってガーデンホテルのジムのお風呂)の際に見かけた、信号無視の自動取り締まり装置。
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 各信号機の上にカメラが設置してあり、赤信号中に無視して渡ったヒトを顔認証で警告するシステムらしい。

 14億人総監視社会?ですな。
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