日曜日、上海は曇り時々雨。気温は 20度。 朝からパッとしない一日。 うわ〜今日から 11月じゃん？もう今年はあと 2ヶ月しかない（驚）
昨夜はライブだったので、午前 2時くらいに帰宅して、寝たのは 3時前だったのだが、今朝は 7時に起きて準備して出社（泣）今日は日曜日なので、いわゆる一つの『休日出勤』だなw
本日はメイン業務であるゲーム制作関連で、日本側の声優さんの収録が行われるので、いわゆる『リモート収録立会い』の通訳である。 音声収録まで zoomでリモートなんだからスゴい時代だよ全く。。。
サスガに一昨日も 3時間くらいしか寝てないのに昨夜も 4時間睡眠なので眠くて仕方ない。っつーか朝から例によって偏頭痛が発生して（まぁコレは単なる睡眠不足だ）実に気分が冴えない。いやぁ…疲れが溜まってるわ。
そんなワケで会社に到着した後はレッドブル片手に本日の収録台本を確認。
困った時のレッドブル頼み。中国でもユンケルとか展開すれば良いのになぁ…。ワタクシみたいに、老体に鞭打って『遊び』も『シゴト』も 24H本気で!? 楽しんでるオッサン世代には絶対ウケると思うんだけど（笑） 最近パワー不足で、昔みたいに気合が入らないからドリンク栄養剤に頼るしかないのに、中国は種類が少な過ぎてツマランw
そして社内スタジオに移動して回線確認完了したら直ぐに最初の声優さんの収録開始である。サスガに日曜日の午前中なので社内回線がクッソ速くて、日本で再生された 30fpsの HD動画が全くコマ落ちしないでこちら側の巨大 TVに再生されたのには正直驚いた（リップシンクが必要なビデオには、全てのフレームに SMPTEのタイムコードが振ってあるので、一番下のケタを見てればコマ落ちの有無は直ぐ気づく仕組み）
日本側も休日出勤なので声優さん達にも詫びを入れつつ、早速収録開始である。本日は立て続けに 4名の声優さんの収録が予定されている。
あ、そうそう。そもそも「何で中国向けのゲームの制作会社が日本の声優を使って日本で収録してるの？」という素朴な疑問を持ったそこのあなた！ いい質問です（笑） 実は中国ではジャパニメーションがやっぱり根強い人気があり、日本の声優さんのファンが非常に多いのだ。なので日本の声優さんが声付けをして、そこに中国語字幕が乗る…というスタイルが中国の AGCファン達にとって一番『しっくり』来る（違和感なくスッと世界観に入り込める）らしい。 面白いよね。。。ホント。
ま、とは言え今日収録するタイトルは全世界展開だし、元々日本の IPを使ったゲームなので、そもそもの役者さん達が声をつけるのは当然の成り行きである。（既にしっかり『役』が声優さんご本人の中に出来上がっているしね）ゆえに収録は比較的楽だった。
…とは言え、ワタクシ的には初日ゆえ、全く余裕がなくて写真は一切撮れなかった（苦笑）
今回の収録で何が凄い？って 本日、日本で収録ディレクターを担当された方の技量である。本当に素晴らしくて凄く勉強になった。ワタクシも K社に居る時は何度も収録ディレクションを自分でやった事があるので良くわかるのだが、狭いブースの中でヘッドフォンを被って映像を見ながら演じる声優さんに対してのメンタルコントロールというのは非常に難しいのだ。限られた時間内に最高のテイクを収めるためには、捨てるべきものと『後の修正で何とかなるか否か』の判断と、修正後の世界観（ビジョン）を頭の中で展開して馴染むか否か瞬間的に判断できる事、そして最も重要なのは録り始めと終了時の『温度感』が同じである事を見抜ける力、これら全てが無いと出来ない。特に１箇所にハマると、そこから後ろのテイクが全部ダメになる可能性がかなり上がってくるので、どこかで『線』を引かなければならない。それも相手にそれを悟られないように…である。
そういった事を含め、実に素晴らしいディレクションだった。勉強になったわ。
中国時間の午後 7時過ぎに本日の収録は全て終了。気づけばカナリへとへとである。
そりゃそうだ。ゲームのディレクターはコッチ（上海）に居て、zoom越しに日本で収録ディレクションをしている方との同時通訳をワタクシが行わなきゃイケないのだから…。
しかも、先方のスタジオからの卓音声と TB音声とがこちら側に直で来る様に設定してあり、こちら側からの中国語音声での会話は日本側にはノイズにしかならないので（収録中にこちら側の音声に関してまで面倒見きれないので）こちら側の音声のミュートの on/offは全て毎回こちら側でやってほしい…と言われ、ワタクシが管理しなければならないワケさ。そりゃ色々気を遣うっつーの。やれやれ。
ま、でも事故なく無事に終わって何よりだ。
社食（日曜も営業していた（驚））で、軽く夕食（あれ？昼食か？）を食べた後、例によって路面電車と地下鉄を乗り継いで帰宅。
流石にココ数日の疲れがドッと出たらしく、地下鉄の中で無意識に爆睡してしまった。中国に来て 16年、公共の乗り物で爆睡したのは初めてだ。
地下鉄を降りる際、何も盗まれてなかったので安心した（ワタクシが来た 16年前は、地下鉄なんてスリだらけで、居眠りなんかしたらほぼ 100％財布か携帯が無くなってたからね。何せ当時はカバンをカッターで切り裂いて財布を盗んでいくヤカラが結構いたのだ、いやマジで！）ま、それだけ上海の治安も安定した…って事ですな。
帰宅後は本気で何もせずに、息子よりも先にベッドに倒れこむ様にして就寝。おやすみなさい。
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