中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

ヒトを育てる事

 月曜日、上海は曇り、気温は 13度で少し暖かい。

 朝 6時、目覚ましが鳴る前に自動起床。規則性のないこの自動起床装置に半ばウンザリしつつもモソモソと起床。

 イツモのルーチンで息子を小学校まで送った後、地下鉄と路面電車を乗り継いで松江某所まで出勤。

 午前中はデスクワークと、米国在住のエンジニアから届いた某 PJのミックスダウン案件のチェック。
 午後は自分が再編曲している曲に着手したのだが、何故か全然集中出来なくてモヤモヤとイタズラに時間だけが過ぎて行った。

 そして午後 5時からは部内グループレッスンの講師である。なんと!社内のサウンドグループ数名からの強い要望で、仕事の一環として時間を見つけて就業時間中に簡単なドラムレッスンを行う事になったのだ。
 『楽器の事をちゃんと知らないと打ち込みもミックスの良し悪しも判断できない』という上長の判断から、業務時間内に『部内教育』としてレッスンを行える事になったのが驚きである。もちろん通常業務の関係もあるので一日一時間に限った施策だが、スゲーなこの柔軟性。エンタメ業界たるもの、このくらいの融通性は必要かも知れない。

 そんなこんなで今日は第一日目だったのでオリエンテーションを兼ねて会議室で簡単な机上でのレクチャー。当初『多くてもせいぜい 5〜6人だろう』と思ったら、なんと 12人も参加して呆れる。いやはや、どーしよー(困)実際のレッスンを行う部屋はエレドラが置いてあるスタジオなので 5人くらいしか入れないのだ。つまりワタクシを除くと 4人、っつー事は、週に 3回は同じレッスンをしなきゃならない?っつー事じゃん?ヲイヲイ音楽教室かよ!(呆)

 実際に始めてみて驚いたのだが、『物珍しさ』による冷やかし半分では無く、どうやら皆ホンキで学びたいらしい事が分かった。目が真剣そのものだし、バンバン質問が飛んでくるのでちょっとビビった。うーむ、こりゃ手を抜けないぜ。。。とは言え、こういう風に学ぶ気満々な生徒を前にするとワタクシ俄然燃えちゃうヒトなのでアドレナリン出まくりで教えまくった。勿論ヤマハのメソッドは一切使えないから(ヤマハとの間でそういう契約になっている)自前の引き出しから構造的に組み直してイツモの個人レッスンで使ってる資料を駆使して教えるしかない。

 そんなこんなであっという間の 1時間。非常に疲れたがメッチャ感謝されたので、やって良かったかな。 うーむ、ヲレ確かゲーム会社に転職した筈なんだけど?なーにやってんだか?まいっか(苦笑)

 ただ、一つ言える事は『ヒトを育てる事』というのは、きっと自分の残りの人生に課せられた大きな任務の様な気がずーっとしている(何かの啓示の様に耳元で誰かが囁く)ので、そういう意味ではブレてないかな。
 何だかまた仕事が増えた気がしないでもないが、まぁそのうち一人二人と脱落して(飽きて)減って行くだろうから、暫く週三で様子を見てみようと思う。

 午後 9時前に会社を出て帰宅。何だか慌ただしくてブログネタを撮ることを忘れていたので打浦桥にある不思議なオブジェをば。
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 『登って下さい』と言わんばかりの構造物なのに登っちゃイケナイらしい。うーむ。ざんねん。
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