日曜日、上海は晴れ、気温は 27度。安定して良い天気が続いている。もう気温的にはすっかり初夏である。
朝 10時半に自然起床（相変わらず五十肩は痛いが）何より抗原検査やPCR検査等で、他人に無理やり起こされたのでは無いので気分が良い。
イツモならば携帯の社内 SNSで朝食のお知らせが来てる筈なのに、今日は鳴った形跡が全く無いので不審に思って調べてみたら、なんと自動的にログアウトされていた。
慌てて改めてログインしてみたら、げげげ！ログインできないじゃないか（驚）「え〜まさかシステムが落ちてるの？？？」と思ったが、それなら大騒ぎになって微信の方で連絡があるだろうに、微信を確認してみても誰一人騒いでいない。
とりあえず Mac版の方を立ち上げて確認してみたら、フツーに起動して、色々とメッセージが入っていたので、システム自体は全く問題なく動いているらしい。つまりワタクシの携帯だけが強制ログアウトさせられてしまった様だ。
そんなワケでよくよく画面を確認してみると。。。
『セキュリティの関係で、+86の国番号（中国）で始まる電話番号では登録できません』との事。うーむ、例の検閲の関係で中国は中国国内のサーバーでのみ独立運用しているっぽいのだが、ワタクシの Apple IDは大昔に日本で作った物なので、App Storeは日本のストアに自動的に飛んでしまうのだよ。故にウチの会社でメインで使っている『飞书』アプリは、仕方なく国際版である『Lark』をダウンロードして今まで使っていたワケさ。そして昨日の夜まではフツーに使えていた。
しかし今朝になって無理やりログアウトさせられ、朝ログインしようとしたらこのメッセージが現れる…という事は、中国国内版のアプリと国際版のアプリのバイナリを完全に別物に分け、国際版からは中国サーバーにはアクセスできない様に変更した…と考えるのが自然だろう。
そんなワケで、止むを得ず iPhoneから Apple IDを一旦サインアウトして、以前 Apple Chinaにてコッチのメアドで作った Apple IDを使ってサインインしなおして、中国版 App Storeから『中国版』の飞书をダウンロードする事にした。
これが、超面倒なのは、iPhoneから Apple IDを一旦ログアウトしてしまうと、コレに紐づいている Apple Musicのデータは全て消えてしまうし、何より Apple Payのクレジットカードや、銀聯カードや、上海交通カードの情報も全部一緒にクリアされてしまうのだ。
故に一度カード類を正常に削除（この個体への紐付けの解除）してから慎重にログアウトしてみた。
そして、Apple Chinaで作った Apple IDでサインインして、App Storeを開いたのだが、相変わらず日本語で日本版のストア表示になるので『おや？』と思って右上のアカウント情報エリアをタップしてみたら、ココが空白になっていた。
そっか。昔は iTunes Storeと iCloudは連携していなかったので、それの名残りだろうきっと。なるほどね。
普段のクセで、思わず日本版の Apple IDを入れそうになって慌てて修正した。ココに日本の IDを入力したら元も子もないので、注意しながら中国版の Apple IDとパスワードを入れたところ、ようやくフツーに中国の Appストアに接続することができて、中国語版『飞书』アプリをダウンロードする事ができた。
プリファレンス等が引き継がれるかもしれないので（実験を兼ねて）わざと以前の Larkアプリ（国際版）も残しておいたのだが、上書きされる事なく、完全に『別アプリ』として登録（インストール）されたので、やはり国際版と中国版は違うバイナリらしい。なるほどね。
起動してみたらフツーに接続する事ができたので一安心。ふーっ。気づけばもう 12時である。
この Appは本当に良くできていて、セキュリティ面も充実しているので、ウチの会社では全ての『身分証明証』扱いとして使っているのだ。つまりコレが携帯で立ち上がらないとワンタイムパスワードも生成できないから重要な情報には何もアクセスできないし、それこそ出退勤管理もコレの GPSでやっていたりするので、もし今日が平日だったらメッチャ大変な事になるところだった。日曜日で良かったよホント。
そして来た道を戻る様に日本語版の Apple IDに戻して、Walletアプリでカード類を再度リンクしなおし、Apple Musicが戻ってる事を確認して一安心。いやぁ…超面倒くさいが、まぁそれだけ iPhoneはセキュリティがしっかりしてる…って事ですな。全世界でハードのみならず Cloudサービスまで展開するには、それぞれの国特有の色々なトラップがあるからね。さすがである。
そんなこんなであっという間に午前中が終わり、お昼を食べた後は部屋で音楽聴きながらのんびりしていたら、妙な時間にドアがノックされたので、誰かと思い念のためマスクをつけてドアを開けてみたら、同じフロアの一番端っこに住む男性（最近引っ越してきた）が、パイナップルを差し入れしてくれた。
「放っておくと傷んでしまうし、一人じゃ食べ切れないから」…って事らしい。あはは。ありがたいねぇ。
色々と助け合って乗り越えなきゃね。…って事で、ウチで何か共有できる物があれば良いのだけど、差し出せる物はお酒くらいしかなく、でも彼は飲まないらしいので、困ってしまった。とりあえず今回はありがたく頂戴した。
こういうのは『お返し』が困るので、寧ろ気を遣わないで欲しかったりするんだよなぁ…。こういうシチュエーションを全く考えてなかったわ。なんだか申し訳ない。
夕方になって、外でなにやらガサゴソ音がするので何かと思って覗いてみたら、防護服姿で道を消毒しているスタッフさんだった。
外は 30度近いので暑いだろうに、ホントお疲れ様である。いやはや、ありがたや。
さて！その後は特にヤる事も無かったので、ぼんやりと微信のモーメンツを観ていたら、ウチの奥さんがなかなか素敵な記事をアップしていたので、嬉しくなって直ぐに電話してみた。この隔離による我々の最後の（大きな）懸案事項が、ついに解決したらしい。
いやぁ…超素敵である。最高だ。うちの奥さんほんと頭良いわ。っつーかあの人ほんとサバイバル能力に長けている。ワタクシはどちらかというと『細かい事を気にしすぎて直ぐに諦める人間』なので、あの人が色々な意味で『逞しい』おかげでこの中国生活をなんとか乗り切れている様なものである。実に素晴らしい。ははは。いやぁ…あの人が強い人で良かったよホントw これで仮にあと 1ヶ月隔離が続いても何とかなりそうだ。（嘘です嫌ですそんなの）
でも予想外の小確幸にウキウキである。久々だなこんな気分。
そりゃそうと、上海在住のブロガー仲間たちの記事を見ていると、皆口を揃えて『そろそろお酒の在庫が…』とザワつき出したので、ワタクシもフト心配になって部屋の残り在庫を数えてみた。
とりあえず缶ビールは全て 330mlの小さい缶だが、朝日、サントリー(黒)、ハイネケン、クローネンブルグ(白)、バドワイザー等々色々全部合わせれば、まだ 20本くらいあるので、他の酒と組み合わせればあと2週間くらいは大丈夫だろう。
ワインは赤が 5本、白が 1本なので、まぁこれも同様に 2週間くらいかな。
ウイスキー類は結構減ってきてるが、まぁそもそも 15種類くらいあるし、最も少ないものでも 1/4くらいは残ってるので、これも多分あと 2週間くらいは持つ気がする。
ソーダ水はあと 14本しかないな。コレが一番少ないが、まぁ 1日一本？とか節約すれば 2週間くらいは大丈夫だろう。
いずれにせよ、あと 2週間以内には何とかこの隔離生活が明けて欲しいと願うばかりである。噂によると今月末？くらいまでとか言ってる意見が多いので、そうなると最後の一週間はカナリ厳しいって事か…。
いや、違うな。物流が完全復活してフツーにタオバオ等で物が届き始めるのは、きっとそれから一週間くらいかかるだろうから覚悟しておかなきゃね。
今までは「酒だけは大丈夫！」と余裕ぶっこいていたが、確認しておいて良かったよ。こりゃ先を見据えて少しずつ節約していかなきゃなぁ…（悲）
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