中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

非常にデカい荷物が来た

 土曜日、広州は晴れ、気温は 30度。今日も暑い一日だった。さすが南国。まだみんな半袖+短パンである。

 朝 6時半に自然起床。あれれ?寝酒をすると自動的に目覚めてしまうのか???ひょっとして…。何だかそんな気がして来た。寝酒するとベッドに入ってから寝落ちるまでに多分 10秒もかからないのだが、朝は目覚ましが鳴る前に起きてしまう不思議な体質。でも寝酒をしないと 15分〜30分くらい眠れないんだぜ?まーったくもぅ。アッチを取ればコッチがダメ…という不器用さ。まいっか。

 二度寝しようとトライしてみたが、ワクワクが優ってしまって完全に目覚めてしまったから起きる事にした。体調も全然悪くないしね。 それに今日は待ちに待った!? とある大型荷物が届く日なのだ。うっしっし。

 朝 8時半くらいに外でメガホンの音がし始めた。「ヲイヲイまた PCRかよ!最近毎日だぜ?」と独り言。でもまぁとりあえず受けておこうと思って降りて行ってびっくり!既に 100人くらい並んでいたので諦めて一旦戻って来た。いや、サクっと終わると思っていたのでトイレ我慢してたのだよw こんなの並んでたら漏らしてしまうので、一旦帰宅。あと 1時間くらいしたら人も少しは減るだろう。

 そんなワケで部屋に戻ってからは部屋の掃除をして、午後に届くであろう大型荷物を置く場所を確保。そして部屋の片隅に余っていた吸音スポンジを「えいやっ!」って感じで一気に全部壁に貼ってしまった。実は最近、一番最初に貼ったスポンジの糊が良い感じに粘着が落ちて来たらしく、1mmほどズリ落ちて来てるのが有ったので軽く剥がしてみたら、意外とスルッと剥がれそうだったのだ。これなら退去時に全部剥がすのはそれほど難しくなさそうだ…と踏んだワケさ。

 てな訳で午前中は部屋の片付けと吸音処理で、あっという間にお昼である。
 で、仕方なくまた下に降りて行って PCR検査に並ぶ。

 今日は非常に多くの人が並んでいて、20分くらいかかったかな? 今日と明日は全員必須らしいので皆『しゃーないなぁ』って顔して並んでいたが、ワタクシも似た様な顔をしていた事だろう、きっと。

 そうそう、関係ないが、お昼に頼んだ味千ラーメンで濃厚接触者が出たらしく、どうやら突然店自体が封鎖されてしまったらしい。なので店側から『キャンセルして欲しい』と言われた。「あっぶね!そんな事も有るんだ?」と独り言を言いながらキャンセル処理をしたら、自動応答みたいな感じですぐに『店側はキャンセル申請を拒否しました』みたいなメッセージが飛んできてびっくり。え〜??? 店の都合でキャンセルしたのに?なんじゃこりゃ。

 てな訳で色々とやりとり。どうやらシステム上でバグか何かで、バイクの配車手続きが完了してしまうと直ぐにはキャンセル出来ない?仕組みみたいだ。(そんな訳ないと思うが)

 こんなんで拒否されたの初めてだったので中々面白かったが、表示されてる全ての異なる電話番号にかけてみると、なぜか同じ様に店の老板に繋がるので二人して途方にくれる。なんじゃこりゃ?行き止まりっすか?(笑) 結局最終的には『饿了么側に仲裁してもらう』みたいなボタンを押してようやく解決した。いやぁ…色々ありますな。

 そして別の店でフツーに料理を頼んで一安心したら、途端にピンポンが鳴った。「ひょっとして〜!」と尻尾を振りながら玄関まで走って行ったら、一昨日の夜に頼んだカップラーメンだった。ちぇっ。

 いやいや、コレも大事ですから! 生き残るため!サバイバルである。

 24個あれば、とりあえず飢え死にはしないだろう。

 その後も色々と作業部屋の音響の調整をして過ごす。今日届く予定の大型の荷物をセッティングするために、部屋の四隅に置いていた段ボール類を一旦廊下に全部出した後、音楽をかけてみたら凄んごくイヤな周波数がまた反響し始めるじゃないか。あちゃ〜…漆喰の四角い部屋はホント音響特性としては最悪の構造だなぁ。部屋中に何かゴチャゴチャと音を反射する物を置くか、或いは天井を何とかしない限りこの 200Hzくらいの妙な響きは治らないかもしれない。
 そう言えば確か前回も、結局壁に貼る吸音スポンジ程度じゃ完全には治らなかったので、仕方なく段ボール類を部屋のあちこちに無造作に置いて響きを抑えていたのだよ。今頃思い出した。それを一旦全部出してしまったらまた響き始めた…という。ま、当たり前だけどね。
 音響特性を考えると居住空間が犠牲になるが、まぁ別にヒトを呼ぶ予定は全く無いので、とりあえずセッティングが完了したらまたゴチャゴチャと運び込んで響きを抑えようと思う。

 そして午後 5時少し前、じゃーん!!!!!やってきましたよ!うっきゃ〜!超嬉ぴ〜! さてナゾナゾです!この巨大な箱は何でしょう? ちなみに重さは 32kgと 25kgである。

 ふっふっふっ。このブログの熱心な愛読者?の方ならば、昨日のブログを読んでピンと来たと思うw そうです正解!エレドラ、つまり電子ドラムである。

 昨日あんな風に書いていたのに今日届くなんてオカシイでしょ? 実はオーダーしたのは先週の水曜だったりするのだよw  ふふふ。いや、あまりに早くココでバラしてしまうと、万一ウチの奥さんの目に入って「キャンセルしなさい!」なんて言われたらシャレにならないから黙っていただけである(笑)

 実は Mac OS 13 Venturaがリリースされた時点で既にワタクシの心はガッチリと決定し、ギヤは入ったので、その日の昼に(例の前回ベースを買った某お店に)個人的に WeChatで連絡して、色々と相談したり!? やりとりを始めていたワケさ。

 実はメーカーも型番も、広州赴任が決まった時点から色々と調べ始めていた(確信犯でしょ?w)ので、話は早かった。
 今回購入したのは YAMAHAの DTX6K-2Xという 2020年モデルの 2022年製である。本当は Rolandの V-Drumの方が若干安いので、同価格帯で考えると 1ランク上のが買えたのだが、前職の会社で購入した TD-27KVを約 1年ほど週に 3回くらい叩いていて色々と不満点があったのだ。

 確かに V-drumは素晴らしかったよ!メッシュの皮のバウンドはリアルだしベロシティもとても良い(特にUSB接続のライドは特筆すべきだ)それにスネアの大きさも14インチでシンバル類も全部大きさが違ったりしてリアルだしね。ただ、どうしてもハイハットのオープンクローズの反応の悪さが気に入らなかったのと、あと何が一番イヤか?というと(これは Rolandに限らず全ての電子ドラムに言える事なのだが)【タムやシンバルの『高さ』設定の自由度の低さ】である。

 偏見だが、電子ドラムって、あくまで家庭用の『練習台』という位置付けなので、基本的に『大体その位置にタムやシンバルがあれば良い』という簡易的なセッティングしか出来ないものが多すぎると思うのだよ。

 生ドラムを叩いた事がある方はご存知と思うが、タムというのは一般的なロックドラムの場合 22インチのバスドラムの上にセットされるし、タム自体に『深さ』がカナリ有るので、どんなに下げてセッティングしても、打点は結構高い位置に来るモノなのだよ。しかし、世の中に出回ってる電子ドラムで、マトモな高さにタムをセッティングできる機種が少なすぎる! フツーならば、スネアからハイタムまでの距離って 30cmくらい高低差が有るはずなのに、10cmくらいしか離してセッティングできない機種が多すぎるのだよ。

 今まで(個人的な感想だが)イツモ電子ドラムの前に座って、まず萎えるのは『とにかくタムの位置が低すぎる』という事なのだ。「なにこれ?ロートタムかよ!」っていうくらい薄っぺらいタムじゃないと絶対セッティングできない位置にタムが有ったりするのだ。あまり現実的な位置にない。コレじゃ『くっそ早いタム回し』の練習等は出来ないっつーの。距離を考えて練習してるから近すぎるとハシりがちになるしね。

 シンバルも同様である。Jazzドラマーかよ!っていうくらいしか高さが上がらない機種が多すぎる。ワタクシは昔からシンバルを非常に高くセッティングするヒトなので(メンバーとのアイコンタクトがしやすい点と、あとはタムのマイクにシンバルがカブる事を避けるためにね)フツーのエレドラだとステージパフォーマンスの練習は全く出来ないと言っても過言ではないワケさ。

 ま、モチロン子供の練習台としてはコンパクトにセッティングできるのはとても良いとは思うけどね。

 そんなワケで、6月くらいから色々な観点で調べていたワケ。今回購入した DTXの2020シリーズも、標準状態(メーカー推奨)のセッティングだとタムは低い位置しか出来ないのだが、カタログを目を皿の様にして眺めて『シンバルアタッチメントをタムの棒とひっくり返せばギリギリまで上げられるな』とか、あとシンバルスタンドもシンプルな割にシャフトがカナリ長い事を見逃さなかった。そしてハイハットはやはりリアルスタンドが良いし、ワタクシは 3年くらい前まではヤマハで PMCドラム科の講師として数年教えていて、その頃から DTXはカナリ使い込んでいたので、HHのオープンクローズはRolandよりは『マシ』だった記憶も手伝ってコレに決めたワケだ。
 ホントはもう一つ上の全てのパッドが白いやつを買おうか?とも一瞬思ったのだが、実はヤマハのこの安い方の黒いパッドは『ベロシティのセンシング』がとてもリアルなのだよ。これも講師時代に発見した事なのだが、叩く強さに応じて音量の変化がとても自然で感心した記憶があったのだ。ただハネ返り過ぎるので、そういう意味では全然リアルじゃないんだけどね。でもタムで一番大事なのは音量コントロールなので、コレで良いや!って感じである。

 そして時間をかけてセッティグ完了。ちゃんとフツーの大人がフツーのドラムセットの位置で叩けるセッティングにする事ができた。さすがワタクシ!

 し・か・し。此処で笑っちゃう様な事件発生。なななんと!キックペダルが入ってないw え〜〜〜〜!?

 例の兄ちゃんに連絡したら、めっちゃ慌てて調べてくれた。どうやらこのDTXシリーズはキックペダルがシングルペダルバージョンとツインペダルバージョンがあるため、箱には同梱されていないから別送しなきゃイケナイらしいのだが、倉庫の人がそれを知らずに送り忘れてしまったらしい。なるほどねぇ。
 ナンともまぁオマヌケなハナシでは有るが、明日再送してくれるらしい。とても親切にシッカリ対応してくれたのでヨシとする。なにせタオバオで買うより 2,000元くらい安く買えたのだ。文句は言えない(笑)

 此処まで終わった時点で既に 23時過ぎ。流石にパタパタやるには近所迷惑なので、軽〜く叩いてはニヤニヤする…というのを繰り返したのは言うまでもない。まぁ近所に響くのはバスドラムの音だし、そういう観点からすると今はキックペダルが無いから叩きたくても叩けない。つまり下から文句言われる事は皆無ってワケw

 いやぁ…非常に良い感じである。早くペダル来ないかなぁ。

 決めた!広州での単身赴任中に、今一度『ちゃんと』練習して、もう一ランク上を目指そう!同時に運動不足も解消できそうだしね。
 「♪ひと〜り上手と〜呼ばない〜で〜♪」って感じだけど、まぁ良い機会である、ここ数年はシッカリ自分を鍛え直すぜっ!
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