中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

バイクの修理とエアコン買い替え

 火曜日、関東地方南部は曇り、気温は 3度。夜には氷点下になってしまった。相変わらず寒い一日。

 朝 8時に自然起床。今はワタクシ個人的には中国の本社勤務ゆえ、今は絶賛春節休暇なのだが、日本支社はフツーに動いているから中々中途半端に仕事が山盛りでナニゲに大変である。あーもぅ。全然休んでない気がするわ。ま、でも40万以上の航空チケット出してもらってるんだから、その分はちゃんと仕事しなきゃね。ははは(泣)

 そうそう!関係ないが、日本に来てからスマフォのバッテリーの減りが速くて些か閉口している。「なんでだろ?」と少し考えてみて、思い当たるフシが有ったので昨日こんなものを買ってみた。

 WiFiのAP(アクセスポイント)である。実は実家は非常に古い集合住宅なのだが、1960年代に建てられた鉄筋コンクリートなので、なにせやたらと壁が厚く、中に入ってる鉄筋の量も半端ない様で、とにかく WiFiの電波が全然飛ばないのだ。大して広くない(っつーか中国的な感覚で言ったら狭くてシニソーな)家なのに、居間に置いてあるWiFiの電波がワタクシが寝ている部屋まで届かないワケさ。もうねアンテナ 1本くらいしか立たないワケ。
 とりあえず部屋で仕事しなきゃイケナイので、20mくらいのLANケーブルは元々引いてあるのでノートPCは問題ないのだが、ケータイは電波不足だと受けるのみならず自分から強大な電波を出そうとするから、その分電池の減りが速いのではないか? と踏んだワケさ。

 で、別に安いルーターでも良かったのだが、なるべくシンプルにしたかったのでブリッジ機能のみのホテル用WiFiを買ってみたワケ。これがまぁ想像以上に小っちゃくて笑った。

 写真じゃ分かりにくいが、一辺が 3cm未満なのだよ。中身は空っぽ?ってくらい軽いが、そこは日本メーカー。シッカリ作ってありましたよ! 簡単に接続して、SSIDをメインのルーターと同じIDにしてパスワードも同じにして、セレクタースイッチにて 5GHz帯にセットして(本機は選択式なので無駄な電波飛ばさないから良い)ブリッジ接続で単なる APとして動作させてみた。

 そして今朝、電池の減りを確認してみたら全然違ってびっくり!!!! メインの iPhoneもサブの HUAWEIも、数パーセントしか減ってなくて感動。昨日は 30%くらい減っていたんだよ。いやはや…やっぱり電波不足はバッテリーの消耗が激しいね。そんだけ Keep Alive?じゃないけど、単純に裏で動いているチャットツールやメールツールをはじめ WiFiを使う機能は、受信のみならず電波を出さなきゃイケナイから、それだけ消耗するワケだ。つまりは、無駄に放射電波も受けてる事になるので、良いこと何もないわな。こりゃ良い教訓になった。(バッテリーの消耗にお悩みの皆さん! アンテナを確認して、半分くらいしか立ってなかったら是非ぜひ WiFi中継器のご検討をしてみて!w ホント全然違うのでオススメです)

 さて、今日は午前中から原付バイクの『自賠責保険』の更新のため、近所の(…といっても歩いて 30分くらい離れた場所だが)バイク屋さんまで歩いた。 そりゃ丸 3年も帰国できなかったのだから、自賠責保険だって切れちゃうワケさ…。ホント呆れるほど何もかもが切れている。 うちの母は後期高齢者なので勿論バイクなんか乗らないので保険の更新なんてサッパリわからないしね。

 ついでに、完全に上がってしまったバッテリーも一緒に持っていって新しいバッテリーを購入する代わりに古いバッテリーを破棄してもらう事にした。液体バッテリーは硫酸が入っているので捨てるのが非常に面倒なのだよ。。。なので、ホントはアマゾンで買った方が安く買えるのは知ってたが、あえてバイク屋さんで(半分バッテリーの廃棄処分手数料のつもりで)新しいバッテリーを買う事にしたワケ。

 バイク屋さんへの道はワタクシが中学の頃に歩いた通学路なので、色々と様変わりしていて中々懐か面白かった。 昔は山だった場所に隙間が無いくらいに家が建っていて何とも複雑な気分になった。
 この辺は近所の悪ガキ達と一緒に、竹藪の中に、拾ってきたトタンの廃材や木の枝で屋根やら囲いやらを作って『秘密基地』を作って、どっかで拾ったエロ本を皆で持ち寄って隠したりして!?(当時は不思議とエロ本やらエロ漫画が山のアチコチに落ちていた)そんな小学生時代を過ごしていたのだよ。ロマンと冒険心にあふれていた山も、ご覧の通り完全に禿げわたって、向こうは一面が住宅地になっていて愕然とした。

 元々ココは鬱蒼とした山だったんだよ。やぶ蚊に 20か所くらい刺されないと辿り着けない、秘密の聖地があったんだよ。嗚呼…少年時代のロマンが音を立てて瓦解したのは言うまでもない。

 そしてバイク屋さんにたどり着いて色々事情を話して自賠責保険の更新とバッテリーを購入して帰ってきた。このバッテリーは本来ならアマゾンで買えば 5,000円以下で買えるのだが、このお店では 7,400円も取られた。でも敢えて文句ひとつ言わずに美しく騙されて!? あげましたよ(別に騙されたワケじゃないけどね / 笑) なぜなら、昔キラキラした目をしていた店長が、暇そうに外のベンチに座ってたのを見てなんか悲しくなったし、今や少子化で若者がバイクに乗らなくなった事に加え、昨今のガソリン高もあるのだろう。見るからにホントに経営が厳しそうだったのだよ。。。 もしコレが今日一日の売り上げの足しになるなら、それはそれで良いや!と、ほんと自然に思えたんだよね。困ったときはお互い様じゃん? この店は私の亡き父が良くお世話になっていた店なので、できれば潰れて欲しくないしね。

 てなわけで、来た道をまた 30分かけて帰宅。

 これで無事に自賠責保険とバッテリーをゲットしたので、まずはバッテリーに電解液を入れて自宅にて充電しつつ、外の共用駐輪場まで行って完全に放置しっぱなしだったバイクのメンテナンスを始める。
 「いやぁ…これほんとエンジンかかるのかねぇ?」って思わず声に出して呟いてしまった。そのくらい酷い状態だったが、まぁその辺は内燃機関大好きなワタクシである。 動かなきゃ動かないほど萌えるヘンタイ体質がメラメラと(笑)

 色々と確認し、まずメカ系で’はサビて動かないキックレバーとか、ブレーキワイヤー周りをグリスアップして何とかフツーに使えるレベルまで復帰して、あとはやっぱり電装系なので、バッテリーが満タンになるのを待ってから作業する事に。

 約 2H後に満タンになったのでセッティング。

 まぁこういう原付スクーターは基本的にボディが樹脂なので関係ないが、以前カーキチだったクルマ乗りとしては、習慣として、バッテリーの端子はプラス側から装着する事にしている。バッテリーはマイナスを先に接続してしまうとシャシー全部にマイナス電極が繋がってしまうので、不注意でプラスの電極をどこかに触れてしまうとタイヘンな事になるのだよ。そんな事故を防ぐため、ワタクシは接続するときはプラスから接続して、外すときはマイナスから外す。(これ皆さんも覚えておいた方が良いよ)

 さて、長期間放置された古いエンジンは、手順を誤ると全損になるので一歩ずつ確実に! (以下の手順はワタクシ個人の経験に基づく方法論なので、必ずしもセオリー通りではない事をあらかじめ断っておく。決して万人にオススメはしない。フツーはプロに任せた方が良いからね。真似する方はあくまで自己責任で!)

 まずは、そもそもピストンが動くか?を確認しなければならない。オイルが完全に下がってしまってるので、シリンダーやピストンは完全にドライな状況なワケさ。下手したら(もしガソリン内部に不純物として水分が残っていてそれがシリンダー内にあったら)ピストンやバルブ類が錆びてる可能性もある。 ただし経験上そういう事態に今まで遭遇した事は一度もない。なぜなら 4ストロークエンジンの中身は基本的に密封されていて、常にオイルまみれだからねw
 でも特に『ピストンリング』とシール部分は注意が必要。ドライスタートはピストンリングでシリンダーの壁を引っ掻く様なモノなので、直ぐにオイルが回ってくれると良いのだが、真冬はオイルも固いのでめっちゃ気を遣う。
 セル回すと、もし仮に固着していた場合の負担が大き過ぎるので、キックレバーをゆっくりと少しずつ動かしてみる。経験者はご存知だと思うが、キックレバーをユックリ動かすのって超絶難しいのだよw なので慎重に!

 次に、オイルを回す。 因みに、このバイクは EFIなので、キャブと違ってイグニッション SWが入ってない状態でスロットルをいくら開いても全く意味がない(ガソリンはシリンダーに入らない)のだけど、とりあえず湿度高めの新鮮な外気を一旦シリンダーに送ってあげた方が良いので、ユックリと何度か蹴って、ある程度しっかり動く事が確認できたあとは、イグニッションを入れない状態で、スロットル全開にして最初は軽く、そして徐々に強めにして何度も蹴って、オイルを少しだけ動かしてあげる。

 そしていよいよ緊張の一瞬である。 耳を澄ませながらイグニッションキーを捻る。ココでインジェクターの「ジジジジ」って音がしなければ、インジェクターの交換なので、色々バラさなきゃイケナイから超面倒臭いことになるのだ。

 息を止めて耳を澄ませて聞いてみると、おおおおお~!ちゃんと「ジジジジ」って音がするじゃないか! つまりインジェクターからガソリンは正しく噴射されてシリンダー内に入った事になる。

 そして、スロットルは回さずに、とりあえずキックレバーを強めに人蹴り。

 すると「ズボボ~ぷしゅー」と止まる。 まぁ想定内。

 次に同様に強めに蹴る。

 「ズボボボボ~ぷしゅー」

 三回目に思いっきり蹴ってみる。すると

 「ズボボボボボボボボっ、ボボッ、ボぼぼぼっ、ボボン。ボボボン。ぶしゅー」

 ここまで来ればシメタものだ。次に蹴った時にスロットルを少しだけ捻ってガソリンを送ってあげる。

 すると。。。。。

 「ズボおボボおボボボボボボおぉおおおボボボおぉボボボボおおおボボボ」
 てな具合に回転し始めた!メッチャ感動w

 ただちょっとガソリンが濃すぎるっぽく、スロットルを捻りすぎるとエンジンが止まる。まぁコレは往々にして有りがちなのでエンジンが温まれば自然に直っていく筈。

 そして少し暖気した後、アイドリングが安定した事を見計らって、ヘルメットを被って近所を一っ走り。
 いやぁ・・・やばい!楽すぃ~~~~!!!! 

 どうやらマフラーが錆びて穴が開いてるらしくエンジン音が巨大で爆笑。違法改造した高校生みたいな爆音がする。あはは。なんか色々と懐かしい! まるで 4輪カートみたいな音だ。 でも逆にエアフローは良い感じで普段より吹けがよいw
 しかしやはり吸気の空気量に対してガソリンが濃すぎるらしく、フルスロットルからスロットルオフすると「ぶーん。。。バンっ! バンっ!」てな風に、毎回数発アフターファイアーするじゃないか。まるでグループCのレースカーみたいだ。50ccなのに!(爆笑)
 うーむ、コレひょっとするとシリンダー内にオイルが入っちゃって一緒に燃えてるかもしれないなぁ。さっき蹴りすぎたかも。

 あとはタンクに残ってるガソリンも 3年前の冬のガソリンなので劣化してると思われるので、その足で直ぐにガソリンスタンドに行ったのだが、昔あったスタンドが 2つも潰れていて驚いた。マジっすか?日本ってそんなにガソリン車は迫害されてるの? 何だか悲しいなぁ。

 駅前のエネオスでガソリンも満タンにしたら古いガソリンと良い具合に混ざってアイドリングもカナリ安定する様になった。そのまま約 30分ほど近所をぐるぐる回ったらどんどん調子が良くなっていくじゃないか(嬉) もう問題ないかな。スロットルも(気を遣わずに)結構乱暴にグッと思いっきり捻ってもエンジンが咽なくなった。もうほぼ「本調子」である。いやぁ…コレ完全に生き返ったんじゃね!? 超うれしいわ。 流石ヲレ様。あはは。

 帰宅したら丁度エアコンの取り付け工事の人が来たので、暫し工事鑑賞。
 サクっと 1時間半くらいで新しいエアコンに早変わり。勿論完璧である。日本の技術者はホント凄いね。敬服。

 工事終了したら外はすっかり真っ暗である。工事のお兄さんが帰った後は夕食。嗚呼…なんでこんなに一日が過ぎるのが速いのだろう?

 食後は、サボりにサボったオシゴトである。PCに向かって集中してオシゴトし、午前 1時に本日のノルマ(自分がかってにつくった)終了。
 午前 1時半就寝。
にほんブログ村 にほんブログ村へ
にほんブログ村