中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

そして半年に一度のルシアン・ルーレット

 月曜日、関東地方南部は曇り時々小雨、気温は 22度。天気が悪いのに比較的暖かい一日。

 朝 6時半に自然起床。世界中の何処に居てもちゃんと時差を計算して同じ時間に目覚める便利な身体。
 今日は先日受けた CTと胃カメラと血液検査その他諸々の検査結果を踏まえて診察を受けに行く日である。なんだか天気が悪いせいか午前中からどーも体調がパッとしないのだが、このために一時帰国している様なものなので老体に鞭打って命の恩院に向かった。

 国際展示場は相変わらずの佇まい。

 やはり『ゆりかもめ』より『りんかい線』の方がずっと便利だ。

 そしてイツモの有明病院へ。天気が悪いのでイマイチ気分も重い。

 普段通りカードを通して呼び出し機(PHS端末)を受け取り、2Fに向かおうとしたら直ぐに鳴ったので驚いた。 え~? まだ予定より 30分も早いのに、びっくり。

 なんだか『緊急な悪いお知らせ』でも有るのかと思ってドキドキしながら診察室に入った所、いつもは態度が悪い『後任の担当医(以前の先生はコロナ禍に離職されてしまったのだ)』が、今日は珍しく非常に紳士的な態度だったのでチョット緊張する。

 ま、結果から言うと、診察の順序が入れ替わって早い時間に『空き』が出来たので単純に順番調整しただけらしい。今回も「がんの転移の兆候は見られない」との事で一安心。なんだよぅ。脅かすなよぅ。

 しかし。。。その直後に「でも、ちょっと映像分析側から気になる報告が上がっています」とのたまうじゃないか。。。おいおい?ナニナニ? ちょっと~勘弁してよ?

 「甲状腺に比較的大きな影が見えます」「前回のCTにも映っては居たのですが、ここまでハッキリとは見えてませんでした。多分造影剤を入れる速度の関係で偶々こう映ってるだけだと思いますが、念のため頭頸科に紹介状出して予約を入れますね、調べた所、今日はたまたま空いてる様ですが、この後ってお時間ありますか?」みたいに訊かれたので二つ返事でお願いしたのは言うまでもない。

 そうそう、このブログの熱心な読者の方ならご存知かと思うが、実はこの『甲状腺結節』は今年の 1月の健康診断で見つかって、一度上海の病院にかかっているのだよ。 ただ、あっちの病院ではエコーだけ取って簡単な問診で『5月くらいまで様子見ましょうかね』って感じの結果だったのだ。ま、気になっていたし、もしがんならば絶対日本のココ(有明病院)の方が良いので、こっちで見つかって良かった。

 てなワケで約 1時間ほど待って、そのまま頭頸科を受信。先生は若くて非常にハキハキした頭の良さそうな先生だった。
 とりあえず今の症状とCT結果等を見て触診をした後、おもむろに鼻の穴にスプレーみたいなのを吹き込んで「カメラ入れるので麻酔しますね」と言ったかと思ったら、こちら側が躊躇する間も無く一気にスルスルっと鼻の中に細いカメラをガンガン差していくじゃないか(驚)
 「あわわ、こ、心の準備がっ!!」とか躊躇してる間が全くなく、本当にオモムロだったので、寧ろびっくりしている間に終わって良かったw しかもドコも痛くないし苦しくもない。この先生上手いわ~。さすがである。

 で、ワタクシの今回の帰国スケジュールを確認し、明後日の朝一の飛行機で広州に戻る旨を伝えた所、「うーん検体取ったら結果が間に合いませんね」と仰る。次回の帰国のスケジュールを聞かれ、つい今さっき胃外科で次の診察(帰国)のスケジュールを渡されたばかりだったので、丁度それに合わせて次回の帰国時に甲状腺も色々と検査する事になった。

 先生曰く「実際に細胞検査をしなければ良性か悪性かはわかりませんが、見たところ気道も食道も全く圧迫してませんし声帯も正常です。大きさ自体も前回の CTと今回の CTとで半年間の間が空いてましたが、殆ど大きさが変化していないので精密検査は次で大丈夫だと思います」との事。
 てなワケで 10月の一時帰国時にシッカリ調べる事になった。 胃外科と頭頸科とで色々とスケジュールを調整してくれたが、結構片方の検査の隙間にもう片方の検査を入れたりするので、頭がこんがらかりそうである。しかしそこはさすがに同じ病院の同じシステムである。看護師さんが『全てが纏まった』検査スケジュール表を作ってくれたので一安心。

 病院を出たら 13時過ぎだった。いやぁ…疲れた。
 ま、何はともあれ、次のステップ?じゃないが、無事にギアは入ったワケだ。次の帰国まで半年あるが、まぁその頃にはきっと今の仕事も落ち着いてるから、丁度良い時期かもしれない。カミサマが色々と調整してくれたのだろう。良かった良かった。

 近くに桜が咲いていたので撮っちゃったりして? 今にも降り出しそうな暗い空ではあったが、桜は健気に咲いていましたよ。

 これを見て初めて「嗚呼…なにはともあれ転移してなくて良かったよ」と実感できた。 そうじゃん! そもそも転移の検査結果を聞きに来たんだった。 甲状腺で振り回されたのでスッカリ忘れてたわw 人間って単純。

 突然空腹を覚えたので近くのレストランでカレー。

 そして、慌てて家路を急ぐ。今日は午前半休しか取っていないので、午後はフツーにオシゴトなのだよ。中国時間で14時、つまり 15時には家で仕事を始めてないと減給されてしまうから注意が必要。

 気付けばあっという間に 22時半。 すっかり疲れ切ってしまったので今日はこの辺で仕事を止めて、ウヰスキー片手に Youtubeなんか見て過ごす。

 23時半には暴力的な睡魔がやってきたので、今日は 0時前に早めの就寝。
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