中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

イベント初日

 土曜日である。いよいよイベント当日は生憎の小雨。…とは言え、連日続いた雨のせいでそれほど強く無いからヨシとしよう。
会場前にはオープン前から結構な人が並んでいたのでひとまず安心。駅前にダフ屋が出ていたのでちょっとびっくり。

 午前中にセッティング等で、予定に無かった(というより情報が何人も経由して伝わっていなかったと思われる)細かいトラブルが結構あり、手持ちの機材で何とか凌ぐ。やっぱりコッチでローカル業者を使ってライブイベントをやる場合は必ず「何か足りない」とか、直ぐに「できない」とか言い出すので、予備のケーブルやらDIやらガムテープ等は必ずコッチ側で準備しなければイケナイ。
 今までの経験から言える事は、中国というのは『直前になって変更が入る』というのが当たり前なので、基本的に細かい予定を立てない習慣がある。コレが日本や他の海外との最も大きな違いで、完璧に準備をしてタイムスケジュールを組んでも、突然(然るべき場所に賄賂を出さなかったが為に…等の理由で)開演直前に公安が入って来て中止命令が出たりするのだ。
 また、クライアントの気分次第でプログラムの順番が変更になる事も非常に多いし、出演者が遅刻する事もザラだったりする。
 そんな訳でコッチの業者はそういうのに慣れているので、何かがあったらその時に考えて対応する…という風なのだが、まずこれが『臨機応変』に出来てる業者が皆無なんだな。非常にツメが甘くて、先の先まで考えていないから、すぐに『没办法(しょうがないじゃん)』と言って諦めてしまうのだ。プロ意識の低さに呆れる。

 まぁそんな訳で、結局ワタクシの個人所有のDIとケーブル数本を使ってリハーサルは無事終了。冷や汗モノである。
そして時間通り本番開始。メディアも結構集まって来て良い感じである。


 初日終了後は、お客様を連れて中華アテンド。

 家に着いたら午前2時。倒れる様に眠る。