中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

プラタナスの種子と無限の選択肢

 火曜日、上海は晴れ。春三番?くらいかな?とにかく非常に風の強い一日だった。風が強いと気になるのがプラタナスの種子である。毎年この季節は仕方無いのだが、ここ1ヶ月くらいはコレに悩まされている。


 この茶色い棉の様なものが風に乗って降ってくるのだ。

 風が強いとそりゃもう雨の様に降ってくる訳で、目に入ると痛いわ口に入ると咳は止まらないわ…でとにかくホント大変厄介なのだ。見上げればこの有様なので、コレらが全部一斉に種子を吐くからさぁ大変。

 そりゃもう PM2.5どころの騒ぎじゃ無い。毎日、目に一度も入らずに駅まで辿り着けた事が無いほどなので、風が強い日はコッチの方が深刻だ。
 さて、仕事は来週末に迫った某イベントの準備が忙しくなって来た。今日は会場である 江宁路 x 宜昌路 にあるバンダイナムコ上海文化センター(元:浅水湾文化センター)に最終打ち合わせに行って来た。

 このホールは名前が変わってからもスタッフは変わらないので打ち合わせは非常に順調で恙無く終了。やはりこのホールは楽だ。何度もやっているので気心も知れてるし、お互いどんな事を演るのか直ぐに理解できるので、とてもやりやすい。
 気付けば、外の看板には色々なテナントが入っていた。メディア・芸能・文化的な基地になりつつある。何だか良い感じだ。

 仕事を終えてからは例によってガーデンホテルのジムに寄ってひと泳ぎ。

 約30分ほど泳いで30分ほどお風呂に浸かってから外に出たら綺麗な満月が出ていた。

 せっかくなのでイツモの店で一杯。

 いやぁ、一日があっという間に過ぎて行く。何か時間をかけて『ちゃんとしたもの』を作りたい…と考えてはいるのだが、なんだか日々細々とした事に翻弄されて、結局何も創作していない(前向きに創り出そうとしていない)気がしないでもないが、でも毎日こうして日記的に振り返ると結構色んな事をしている気もする。
 最近思うのは、いま地球上に存在する人間一人一人が、目の前に広がる無限の選択肢の中で、一秒一秒、自由意志によって(あるいは無意識に)『瞬間的に』選んでいる結果が絡み合ってこの世界が成立している…という事実は、根本的に無茶苦茶な事だな…と。そこに何らかのストーリーを見出す事は完全に『後つけ』じゃん? 全ては偶然の連続でしかない。でも、一人が何らかのアクションをする事によって少なからず周りの人間(や動物)の次の選択肢に影響する訳で。。。これが全人類、全生物間で壮大に行われてるんだから、そりゃ確率論で言ったら、毎秒ごとにトンでも無い数の可能性の中から『現在、この瞬間』という、たった一つの解が出ている事になる。
 日々の生活って無駄な事が多い様で、実はこの無駄な事が次から次へと際限なく繋がっているんだから、この無駄こそが重要なんだよねきっと。この無駄が誰かの次のアクションに影響を与える可能性があるんだからそりゃ無駄じゃ無い。そもそも人間なんて飯食って排泄してるだけで、宇宙的な観点から見たら無駄な存在なので、別に気張って『何かを成し遂げよう!』なんて考えなくて良いのかも。
 あれ?何を書こうと思ったのか忘れてしまった。ま、いっか。
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