中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

今年最後のイベント現場

 土曜日、上海は晴れ、気温は 10度で比較的暖かい一日だった。
 今日は今年最後の現場である。まずは午前中から例によってヤマハにてドラム講師。今日は我々の授業の間に1Fのエントランスでちょうどクリスマスイベントを演っていて非常に盛り上がっていた。子供サンタは可愛いね。

 今年最後の PMCドラムクラスのグループレッスン修了後は、慌ててタクシーに乗って浦东にある某日系マンションのクリスマスイベントに向かう。分単位のスケジュール…。まーったく食事してる暇もない。
 本日のワタクシの現場。一応アナログで組んでいたのだが、今回は結構広い会場ゆえメインの PAスピーカー 2つに加え、後方にも 2つ A12Mを立てた事によって『距離の異なる 4スピーカー状態』ゆえ、やはりデジタルの方がやりやすいので、デジタルに変更。アンプも 4chのデジタルアンプを持ってきてるのでコッチの方がパワー出るしね。

 そしてあれよあれよと言う間に本番開始。お陰様でお客様は大入り。

 本日は BGMのポン出しに Logic Pro Xを使ってみた。毎回プレイヤーアプリにはホント色々と悩まされているのだが、今回バレエの演目でダイナミックレンジが非常に広い楽曲が多く使われていたため、本番に手でフェーダーを突くだけでは間に合わない可能性が高いので、予め Logic上でミックスオートメーションを使ってフェーダーを描いておいたのだ。

 実際にはクラシック楽曲で 10dB以上もの変化があったため、プラグイン(L3)を挟んでゲインのアップ量をオートメーションで描いたのだが、コレが功を奏して実に『自然』で良い感じの演目だった。特にバレエの様にダンス物でクラシック楽曲を使う場合、音が小さな部分が聴こえなくなってしまうと全く踊れないからね。
 また、Logicを使う事によって、最初から各トラックに EQと Compを挟んでおけば、楽曲毎に EQを細かく調整しても他の楽曲には全く影響しないからとても良い事に気付いた。動作もサスガに Apple製だけあって安定しているし、楽曲毎のギャップを 30秒以上開けておけば次の曲の頭が出ちゃう様な事故も無いしね。こりゃホント良いこと尽くめだ。次回からこのスタイルで行こうと思う(準備は結構手間が掛かるケド、本番のリスクを考えるとコッチの方が精神衛生上ずっと良い)
 そしてステキな演目は続く。



 ほぼスケジュール通りに全ての演目が終了。いやぁ…疲れたケド大きなミス無く無事に終了できて良かった。
 その後は怒濤のバラし作業である。ビバ!肉体労働! でも今年の全ての現場作業が終わったので気持ち的には軽い。
 全てバラし終えた後は、タカさんと二人で反省会兼打ち上げディナー。反省を次に生かして『こそ』なのでお互い毎回ちゃんと良かった部分と悪かった部分を言い合う事にしている。信頼関係の為せる技。


 いやぁ…何はともあれ、今年の全てのイベント現場の作業が無事に終了して一安心。ワタクシ的には今日が仕事納め!明日から冬休み!なんだなぁ(嬉) …というワケで明日の便で一時帰国します!
 とは言え、帰国後は病院での検査とか、某 PJの打ち合わせとか、お詫び行脚!?とか色々とあって、結局 29日くらいまで仕事は続くんだけどね。。。まぁでも上海でのイベント現場はこれでおしまい! 今年色々とオシゴトで関わった皆様、大変お世話になりました! お陰様でとても充実した一年を送る事ができました! 来年も引き続きまた宜しくお願いしまっす!
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村