中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

ピエゾの素晴らしさとライブ告知

 土曜日、上海は晴れ、気温は 33度。

 朝 6時半起床、午前中は昨夜のリハの録音を聞きながら、バランスが悪かったシーケンス部分を修整して過ごす。
 そしてお昼過ぎにマイク類を纏めて鞄に詰め、DI類を取りに一旦イツモの店の倉庫に寄ってから地下鉄を乗り継いで上海高島屋に向かう。
 10号線『伊犁路』駅を降りて見上げたら、巨大なちびまる子ちゃんが立っていた。全然ちびじゃないw
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 そうなのだ。いま上海高島屋では『ちびまる子ちゃん 30周年記念イベント』をやっていて、凄い人出なのだ。5階の会場をチラっと覗いてみたら、ご覧の通り長蛇の列。すげー。
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 中国でもカナリ人気が有るらしい。

 ワタクシは例によって 1Fのエントランスにて、毎週恒例のミニライブの準備。takaさんと二人でサクっと仕込んで、アレよアレよという間に本番である。本日は中国の古典楽器の一つである『古筝』である。やはり生音が小さいのでボディ裏側にピエゾを仕込ませてもらい、上からは NT4でステレオで狙ってみた。
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 やはりピエゾが有って良かった。音の小さい生楽器で、且つ『オケ有り』の場合は、モニタからオケを返さなきゃないため、一般的なマイクだとカブってしまって(楽器用のマイクからオケばっかり入って来る)楽器を上げたいのにマイク上げるとオケばっかり上がるし、直ぐハウるため、実際に必要な『楽器』自体の音が上がらないのだ。コレじゃ意味が無い。
 その点ピエゾは素晴らしい。基本的に『物体の振動』しか拾わないので、周りの空気がいくら振動していても、本体の共振だけ拾ってくれるので楽器が上がるのだ。特に中国の古典楽器で PAをやる場合は、もう『必須』と言っても過言では無い。
 全体の『空気感』を上のコンデンサで作って(これは直ぐハウるのでモニタからは一切返さない)モニタはピエゾで確保(オケとのバランスをとるためモニタからはピエゾの音しか返さない。生音も多少は出てるので演者的にはそんなに不自然に感じないからね)そしてお客様に届けるメインの PAスピーカーからは、ピエゾで音圧を確保して中低域の補完をしつつ若干エッジを立てた状態で、位相に注意しながら全体の空気感を上のコンデンサーと混ぜて作り上げていく。コレがワタクシ流のやり方。(因みに赤いスポンジの付いたワイヤレスはMC用なので本番中は切っている)
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 ヘッドフォンでモニタしていると、ワンポイントステレオの NT4が凄く良い効果を出していて、ピックの移動感や、果ては演者の息づかいまで聴こえるのでリアルで我ながら満足。やっぱり MONOとは音の広がりと空気感が全然違う。まぁ PAの場合は真ん中に居るヒトしか気付かないだろうけどねw 一般的には、指向性のキツ目なダイナミックマイクを使って裏にあるサウンドホールから狙うのが定石だが、コレだとこの『ピックが斜めに擦れる様な繊細な空気感』は絶対出せないと思うんだな。 …って、んな事はどーでも良いかw 究極の自己満足?みたいなハナシですな(苦笑)失礼つかまつり候!

 さて!明日の日曜日(7.26)の夜、育音堂の中山公園店に出演します。
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 我々『恶魔工人』は 2番目の出番らしい。入場無料みたいなので、上海在住でお暇な方は、『ワカモノ達に揉みくちゃにされるオッサンの図』をカラカイに来て下さいw
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