月曜日（祝日）、上海は曇りのちゲリラ豪雨のち晴れ、気温は 26度。 本日は、中秋節の 3連休の中日なので、中国では祝日である。
本来なら連休なので家でノンビリしたいのだが、ワタクシは今日もライブ出演が有るので午前中から準備してお昼過ぎには家を出る。
メンバーの迎えのクルマを待って全ての機材を積み込み、バンダイナムコ上海ベース（万代南梦宫上海文化中心）の未来劇場（小ホール）に向かった。本日はココでバンド『黑莉莉(Hey! Lily!）』のライブが有るのだ。
ワタクシが以前勤務していた某イベンターは、このバンナムホールの 5Fに職場が有った事もあり、仕事で何度も使った事があるので、勝手知ったるバンナムホールである。早めに到着したら物业のおじさん夫婦と久々に会って挨拶しちゃったり？して中々懐かしい。ちゃんと覚えていてくれるからナニゲに嬉しい。
本日は逆リハなので、トリの我々は一番最初にリハーサルである。サクっと仕込んでチューニング。下の写真は本日のワタクシのドラムブース。例によって全てのシンバル類とスネアとペダルは自前のものを持ち込んだ。うーん我ながら良い眺めだ。
ココはシンバルスタンドは結構備品が有るので今日は左右にチャイナを立ててみた（右肩が痛いので左側にも一枚欲しかったのだw）
モニタはウェッジでは無く、ステレオでラインを貰って MOTU UltraLite mk4の内部ミキサーでイヤモニとして使用。実に演りやすい環境である。サイコーだぜ。
そんなこんなでリハは恙無く終了。しかし我々の出番は 22時過ぎなので、 6時間以上空いてしまったワケさ。あまりに暇だし、メンバーに相談したらみんな一旦帰るというので、ワタクシも地下鉄に乗って一旦帰宅。本番日にリハから本番の間に一度帰宅するなんて初めてかもw ま、近いから出来る技だなw
暫し自宅で家族とまったりと過ごして夕食を食べ終え、午後 7時頃に会場に戻ろうと思って外に出たら、バケツをひっくり返した様な雨が降ってきた。なに？この仕打ち…さっきまで全く降ってなかったじゃん（涙）
とは言え、本番をすっぽかすワケには行かないので「これ多分『通り雨』だから 30分くらいで止むんだろうなぁ…」とは思ったが、一番雨の強い時間帯に下半身ずぶ濡れになりながら地下鉄駅まで移動。…とほほ。
会場に到着したら最後（最初の出演者）のリハの大詰めだった。
とりあえず楽屋に引き篭もって栄養補給。本日はリポDの『高麗人参』バージョンw 最近あまりに疲れが溜まってるので、毎日ドリンク栄養剤を飲んで栄養補給（ドーピング）しないと体力がモタないラブリー 54さい。
その後は、ほぼオンタイムで本番も始まって良い感じに演目も進む。
暫くしてから会場に入って暫し他のバンドの演奏を楽しんでいたら、日本人の音楽仲間であるマツゲさんとユリちゃんの二人が遊びに来てくれた。昨夜の LL Barのイベント終了後に飲んでる際、このライブの話をしたら「興味ある！」と言ってくれたので誘ってみたのだ。いやぁ…ホントありがたい。
暫しの間 3人で対バンの不思議なアーティストの演出を楽しむ。中国のディープな世界はホント想像のナナメ上を行ってるので面白いアーティストが多い。この子はアンビエントテクノ＋トリップ系？ヴォイス＋フルートで尺八みたいな音を出したり、キーボードで中国琵琶みたいなソロをとったり…と何だか不思議なパフォーマンスだった。基本アンビエント系のループに即興演奏を加えた様な前衛っぽいパフォーマンスなのだが、途中で偶に入ってくる EDM的なビートが微妙にアクセントの位置が違ったりして不思議なノリで面白い。一曲がヤタラ長いので（というより無限に繋がってる？）多分普段はクラブ等でパフォーマンスを行ってるのかもしれない（この曲調だとお客さんは全く踊れないと思うがw）
「楽屋で写真撮るから戻ってきて！」というメンバーからのチャットを受け、とりあえず楽屋に戻ってあれこれフザけた写真を撮った後は、ステージサイドで出番待ち。色々なライブハウスに出演しているが、やっぱ出番前の（高揚感が出る）この時間がカナリ好きだったりする。
そして、色々と押しに押して 22時半頃から我々『黑莉莉（Hey! Lily!）』の出番である。早くも写真が集まってきたので掲載。
色々とライブスタート直後からモニタ回線にトラブルがあったりしてヒヤヒヤしたが、ステージサイドに（別現場から帰ってきて、たまたま遊びに来ていた） M山さんが居たので身振り手振りで伝え、2曲目の途中からモニタが直ったので本気で助かった。セットリスト的に頭は 3曲ぶっ通しだったので、もし彼が居なかったらホント大変な事になっていたわ。感謝してもしきれない程だw
ライブ終了後、M山さんにお礼を言いつつ軽く立ち話をしたら「演目スタートしてからの数曲は何かあるかもしれないから、アタマの方だけ袖で見とこうかな」…と思ったらしい。いやぁ…彼はまさに百戦錬磨で、サスガに大型ステージで多くの玄人現場をこなしてきてるだけある。ほんと居てくれて良かったよ。
大きめの会場では FOHから舞台上までカナリ距離があるから、演者の細かい身振り手振りまでは追えないし TB有るわけじゃないのでトラブル内容を PAさんに伝えるのは至難の業なのだ。（故に玄人さんは必ずステージマンを準備するんだけどね） 何はともあれ、彼のこういう気遣いが演者にとって最もありがたい事であり、ひいてはハコ全体の信頼に繋がるんだな…と再認識した事件だった。自分が遭遇しないと絶対わからんわ。これ。
そんなこんなで、本番は結構楽しんで終了。やっぱりこういう風に頭を振れるストレートなロックは演っててホントに楽しい。オリジナル曲でこれだけ自分が楽しめるバンドは本当に久しぶりかもしれない。
終了後はメンバーと関係者と肉で打ち上げ！！！
…で午前 2時過ぎまで。いやぁ…昨日〜今日と 2連チャンの現場で本気で疲れたが、晴れ晴れとした達成感で実に良い気分だ。細かい反省は後日する事にして、シアワセな気分のまま泥の様に眠ったのは言うまでもない。
本日ご来場の皆様、本当にありがとうございました！
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