中国de音楽4

中国在住の日本人音楽家による、日々の日記です。

そしてモラトリアム開始

 火曜日、上海は晴れ時々曇り、気温は 35度。梅雨に入ってから雨が降ったのは 2日間だけかもしれない。今年は空梅雨?

 朝 6時に目が覚める老人性早起き症。最近、平均睡眠時間が 5時間くらいしかないのだが、軽い緊張感のせい!? か不思議とあまり眠く無い。
 コーヒーを入れて食パンを焼いて軽く食べた後、息子の授業が始まるまでは比較的ノンビリと自宅で過ごす。

 さて!昨日無事に退職が完了したので、今日からいわゆる『モラトリアム期間』に突入である。外国人就業証の更新と居留証の更新があるため、今から 2〜3週間はバッタバタなのだ。どこにも所属していないイワユル『無職』の期間だな。あはは。
 まぁ本来ならば次の仕事が始まってから就業証やら居留証の更新を始めれば良いのだが、厳密に言うと就業証と居留証の両方を手にしなければ次の仕事をしてはイケないルールになっているらしく、次の会社は非常にこの辺を厳格に処理する会社の様で、両方の証書が更新完了するまでは出社できないのだ。

 いやぁ…『55歳・無職』という字面だけ見ると、とても情けない感じである(爆笑)ま、ワタクシらしくて良いかw

 とは言え、このモラトリアム期間を家でただダラダラしてれば良いか?…というとそういう事ではなく、手続き関連の処理が煩雑な事に加え、今はロックダウンに伴う諸々の遅延が有るため、次の会社の HR部門とのオンラインでのやりとり(要求に対して即対応しなきゃイケナイ)がトテモ多いし、何より次職は仕事内容が若干変わるので、覚えなければならない事が山盛りゆえ『自主勉強期間』なのである。まさか 55歳になって新しい事を勉強する事になろうとは…あはは。なかなかシュールである。

 そんなワケで、自宅は息子のオンライン授業が煩くて、且つ彼らは必ず自分のマイクを 100%生かしておかなければならないらしく、こちら側も気楽にオンライン会議なんかできないから、仕方なく暫くの間は、イツモの店に移動してそこで対応する事にした。店は全く営業できない状態が既に 3ヶ月以上続いているらしく、昼夜通して今は全く使ってないので店長も快諾してくれたのだ。ありがたい。

 午前 9時過ぎに家を出て自転車に乗って店に向かっていたら、救急車がタイヤ交換してる場面に遭遇(笑) そりゃ救急車だってフツーの車だものね。パンクくらいするだろうが、乗ってる人は防護服を着てるので、なんだかとても面白い絵面だった。修理してあげてる方が責められてる感じ?

 そして、イツモの店に到着して、PC類を広げてお仕事スタート。ココは静かだし、今はネットも結構速いので快適である。

 フト誰かの視線を感じたので目を上げたら、店番の子と目があった。「暫く邪魔するけどよろしくな!」と日本語で声をかけたのは言うまでも無い。

 午前 11時前、PCRを受けてない事をフト思い出したので、最も近い検査場まで歩いて受ける事にした。

 場所が変わると年齢層やら職種の層が変わってなかなか面白い。

 10分くらいで終了。検査終了後は近所の全家(ファミマ)に向かってコンビニ弁当を購入して店に戻った。今は店内飲食できる店が本当に少ない(というかココ黄浦区は皆無である)のだ。 なのでコンビニ弁当はホント助かる。 デザートにプリンなんか買っちゃったりして(嬉)

 午後は集中してお勉強。そしてタマにHR部門とのチャットやら電話に対応。意外と忙しいじゃないか。。。(凹)

 気付けばあっという間に午後 6時前である。少々疲れたし丁度妻からも夕食の準備ができた旨の連絡を受けたのでチョット早めに移動して帰宅。

 家に着いたらなんと前職の HR部門の部長さんから贈り物が届いていた!え〜〜〜!どんだけ〜?

 開けたらワインだった。まーったくもぅ。。。なんでココまでしてくれるんだろ?

 早速お礼のメールを入れたのは言うまでも無い。
 なんか、ココまでして貰っちゃうと申し訳ない…というか逆に怖いわホント。まぁ大事にしてくれるのは嬉しいけど、もう辞めちゃった人間だぜ???フツーそこまでするかねぇ(笑)色々な人から次から次へと贈り物が来るなんて…。

 ま、でもコレも『中国あるある』なのだ。会社としての縁は一旦切れるけど、人としての縁は繋がってますよ(繋がってましょうね)という事である。こういうの悪く無いよホント。特にこの国は明日法律が変わるかもしれないから、何もかもがひっくり返って立場が逆転する事だってある訳さ。なので組織よりもヒトの繋がりの方がずっと有益だったりするからね。ワタクシ自身も今回痛い程それを実感してるので今後もホント縁を大事にしていこうと思う。

 こんな風にしてモラトリアム第一日目は暮れて行く。
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